国内

平成14年メモリーズ ベッカムフィーバーと拉致被害者帰国

日韓W杯でベッカムに女性はメロメロ(アフロ)

 最後の瞬間を迎えようとしている平成の時代には、様々な出来事があった。平成14年(2002年)の世の中を振り返る。

 アジア初、日本と韓国の2か国共催としても史上初となるサッカーのワールドカップが開催。日韓それぞれ10都市の会場で熱戦が繰り広げられ、観客動員数は64試合で約270万人。日本もベスト16入りと健闘。女性たちは甘いマスクのベッカム様(デビッド・ベッカム)にもうメロメロ。男性にはベッカムヘアも流行した。

 日朝関係も歴史的な節目を迎えた。小泉純一郎首相が日本の首相として初の北朝鮮訪問。日朝首脳会談が行われた。北朝鮮側は拉致を正式に認め、謝罪。10月15日、蓮池薫さん、曽我ひとみさんら拉致被害者5人が24年ぶりに帰国。だがその後、日本政府が認定する17人の拉致被害者の再調査の約束は膠着状態に陥っている。

 福岡・久留米看護師連続保険金殺人事件の容疑者4人が逮捕。主犯格の吉田純子(2016年死刑執行)は看護師仲間と共謀し、仲間の夫2人を殺害。保険金6700万円を詐取。事件は書籍化され、大竹しのぶ主演のドラマ『黒い看護婦』(フジテレビ系)の題材にも。

 明るい話題ではノーベル賞で日本人2人がダブル受賞の快挙。物理学賞に東京大学名誉教授の小柴昌俊さん、化学賞に島津製作所ライフサイエンス研究所主任の田中耕一さんが決定。田中さんは江崎玲於奈博士以来2人目となる民間企業からの受賞となった。

 芸能界では中山美穂が作家の辻仁成と電撃結婚。宇多田ヒカルと映像作家・紀里谷和明との結婚も話題となった。ほかにも内田有紀と吉岡秀隆、小室哲哉とKEIKOと、この年の芸能界は結婚ラッシュ。

 ヒット商品ではお掃除ロボット『ルンバ』(アイロボット)の初代モデルが登場。ドラマでは熱血教師を仲間由紀恵が好演した『ごくせん』(日本テレビ系)や、泥沼愛憎劇の昼ドラ『真珠夫人』(フジテレビ系)が高視聴率。

 流行語には「タマちゃん」「W杯」「ムネオハウス」など。

■平成14年の主な出来事
1月1日 ヨーロッパ12か国の単一通貨『ユーロ』現金流通開始
4月28日 福岡・久留米看護師連続保険金殺人事件の容疑者4人逮捕
5月31日 ワールドカップ日韓大会開幕
6月3日 中山美穂が辻仁成と結婚
6月19日 鈴木宗男衆議院議員があっせん収賄容疑で逮捕
8月5日 住民基本台帳ネットワーク開始
8月7日 多摩川で発見されたアゴヒゲアザラシ『タマちゃん』が人気沸騰
9月17日 小泉純一郎首相が北朝鮮訪問。金正日総書記が日本人拉致を認めて謝罪
9月17日 アイロボットよりお掃除ロボット『ルンバ』発売
10月9日 島津製作所の田中耕一さんが東京大学の小柴昌俊名誉教授に次いでノーベル賞受賞
10月15日 日本人拉致被害者5人が北朝鮮から帰国
11月21日 高円宮憲仁さまがご逝去

※女性セブン2018年11月29日・12月6日号

関連記事

トピックス

近況について語った渡邊渚さん(撮影/西條彰仁)
【エッセイ連載再開】元フジテレビアナ・渡邊渚さんが綴る近況「目に見なえい恐怖と戦う日々」「夢と現実の区別がつかなくなる」
NEWSポストセブン
『続・続・最後から二番目の恋』が放送中
ドラマ『続・続・最後から二番目の恋』も大好評 いつまでのその言動に注目が集まる小泉今日子のカッコよさ
女性セブン
事務所独立と妊娠を発表した中川翔子。
【独占・中川翔子】妊娠・独立発表後初インタビュー 今の本音を直撃! そして“整形疑惑”も出た「最近やめた2つのこと」
NEWSポストセブン
名物企画ENT座談会を開催(左から中畑清氏、江本孟紀氏、達川光男氏/撮影=山崎力夫)
【江本孟紀氏×中畑清氏×達川光男氏】解説者3人が阿部巨人の課題を指摘「マー君は二軍で当然」「二軍の年俸が10億円」「マルティネスは明らかに練習不足」
週刊ポスト
田中圭
《田中圭が永野芽郁を招き入れた“別宅”》奥さんや子どもに迷惑かけられない…深酒後は元タレント妻に配慮して自宅回避の“家庭事情”
NEWSポストセブン
ニセコアンヌプリは世界的なスキー場のある山としても知られている(時事通信フォト)
《じわじわ広がる中国バブル崩壊》建設費用踏み倒し、訪日観光客大量キャンセルに「泣くしかない」人たち「日本の話なんかどうでもいいと言われて唖然とした」
NEWSポストセブン
ラッパーとして活動する時期も(YouTubeより。現在は削除済み)
《川崎ストーカー死体遺棄事件》警察の対応に高まる批判 Googleマップに「臨港クズ警察署」、署の前で抗議の声があがり、機動隊が待機する事態に
NEWSポストセブン
北海道札幌市にある建設会社「花井組」SNSでは社長が従業員に暴力を振るう動画が拡散されている(HPより、現在は削除済み)
《暴力動画拡散の花井組》 上半身裸で入れ墨を見せつけ、アウトロー漫画のLINEスタンプ…元従業員が明かした「ヤクザに強烈な憧れがある」 加害社長の素顔
NEWSポストセブン
趣里と父親である水谷豊
《趣里が結婚発表へ》父の水谷豊は“一切干渉しない”スタンス、愛情溢れる娘と設立した「新会社」の存在
NEWSポストセブン
米利休氏のTikTok「保証年収15万円」
東大卒でも〈年収15万円〉…廃業寸前ギリギリ米農家のリアルとは《寄せられた「月収ではなくて?」「もっとマシなウソをつけ」の声に反論》
NEWSポストセブン
SNS上で「ドバイ案件」が大騒動になっている(時事通信フォト)
《ドバイ“ヤギ案件”騒動の背景》美女や関係者が証言する「砂漠のテントで女性10人と性的パーティー」「5万米ドルで歯を抜かれたり、殴られたり」
NEWSポストセブン
“赤西軍団”と呼ばれる同年代グループ(2024年10月撮影)
《赤西仁と広瀬アリスの交際》2人を結びつけた“軍団”の結束「飲み友の山田孝之、松本潤が共通の知人」出会って3か月でペアリングの意気投合ぶり
NEWSポストセブン