しかし一方で、眞子さまは今年2月、ご自身の結婚延期を発表された際の文書の中で、このように述べられている。
《昨年5月、予期せぬ時期に婚約報道がなされました。このことに私たちは困惑いたしました(後略)》
前出の皇室ジャーナリストが続ける。
「世間の反応がわかる“観測気球”だったはずの報道でしたが、実際には、既成事実化されてしまい、結果的に眞子さまも困惑する事態になりました。もし報道がなければ、その後に次々と報じられることになる小室さんの実家のトラブルを把握するための時間もあったかもしれません」
先走った報道が“裏目”に出て、問題を拡大させてしまった部分は否めない。
「もともと天皇皇后両陛下や皇太子さまは政治的な発言を避けられ、メディアとも一定の距離を取られるなど、非常に慎重に行動されてきました。その一方で、秋篠宮さまは皇室が抱える諸問題について持論を述べられるなど、“皇室のスポークスマン”と評されることも。報道によって、世論を動かそうとしているように見えるのでしょう」(皇室記者)
実際、前述の先行報道は、朝日と毎日とNHKという、どれも大きな影響力を持つ大手メディアだ。
◆「母娘の仲のよさ」が強調された記事
紀子さまについても、当事者しか知り得ない情報が、一部のメディアで繰り返し報道されている。
紀子さまは、今年11月、単身でオランダを訪問された。『AERA』11月12日号は、《出発前には、「一人での仕事があっても、いいのではないかしら」と眞子さまから励まされた》と報じた。紀子さまがオランダへ発った日は、ちょうど眞子さまの27才の誕生日。「母親なのに、結婚問題で失意の眞子さまの側にいてあげないのか」という違和感の声が上がった直後に、それを否定するような“母子蜜月”をアピールする記事だった。
『AERA』12月10日号では、紀子さまが友人に打ち明けたとされる肉声が詳細に掲載された。
《「たぶん眞子のほうはすべてを小室さんに話していたと思います。だから、なぜ、という思いが、眞子のなかで、抑えても抑えてもわき上がったろうと思います」》
《「私がもっと、疲れた時には休む姿を娘たちに見せていれば、眞子もこんな無理を重ねなかったのでは」》
それだけではなく、秋篠宮さまの発言や、ご夫妻の考え方も細かく記されている。秋篠宮ご夫妻が誕生日会見で語られた内容以上のことがふんだんに盛り込まれ、まるで、“紀子さまに直接インタビューしたかのような記事”なのである。