そんな麻耶の願いは届かず、麻央さんは2017年6月22日、天に召される。

 件の「お別れ会」で、海老蔵との再婚説を執拗に報じるマスコミを「なんとかしてよ」と麻央さんに懇願した麻耶は、その直後、電撃婚を果たし、同年8月に芸能界を引退すると発表した。その前後もマスコミに追われ続け、心も体もボロボロになったことは今年5月、『直撃!シンソウ坂上』(フジテレビ系)で麻耶の口から明らかにされた。

『バイキング』のレギュラー陣を公私にわたって大切にする坂上忍は、麻耶のことを誰より心配し、折に触れてメールで励ましてもいた。麻耶を「律儀」と言い、キチンと返信があったり、何かにつけて直接報告を受けたりするのだと坂上から聞いたことがある。

 だからこそ、麻耶も『~シンソウ坂上』を選び、語ったのだと思うが、常に明るい麻耶が、これまで見せたことがない硬い表情で「死にたくて、しかたがありませんでした」と坂上に告げたことは、個人的に大きな衝撃を受けたものである。

 同番組のラスト、「私はずっと伝える仕事をしてきたので、伝えていきたい、表現していきたいという気持ちがあふれ出ました」と言い、仕事復帰を示唆した麻耶に対し、世間の声はまたさまざまだった。

 実はマスコミの反応も同様で、特に、また『セント・フォース』の世話になるのかと思いきや、TBSの大先輩、生島ヒロシ氏が会長をつとめる『生島企画室』に所属した麻耶に対し、「大丈夫?」という声は少なくなかったのである。しかも夫と共に所属するというではないか。『セント・フォース』の小林麻耶と仕事をしていたメディアは、同事務所への配慮もあり、戸惑ったものだ。

 が、小林姉妹との関係がとても良かった『セント・フォース』は、『生島企画室』で再スタートをきる麻耶にも寛大だったのだ。

 果たして、『バイキング』『~旅サラダ』『~スカッとジャパン』と立て続けに麻耶の出演を見て、『生島企画室』に所属したのは正解だったかもしれないと思っているところだ。

 麻耶以外にも、所属タレントのニュースが連日のようにネットにあがる同プロダクション。実は最近になって、生島氏の息子二人も他事務所から父の会社へと移籍したことで、“ファミリー感”はより増しているし、生島氏のガツガツ感やスピード感が、いまの麻耶には必要だし、合っているように思える。

◇「ぶりっこ」は健在、そして多くの味方がバックアップ!

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