イメージとかけ離れた不倫スキャンダルは世間を驚かせた

 しかし、由香の異変に気づいたのか、緑郎の態度が急変する。周囲には気づかれぬよう、これまで通り接する由香に対し、緑郎は彼女の挨拶を無視するなど、露骨に冷たい態度を取ったという。

「これには由香さんが完全に滅入ってしまった。やがて、松也さんも事情を知ることに。彼は激怒したそうです」(前出・由香の知人)

 そこには、妹を応援する兄としての強い思いがあったようだ。

「松也さんと由香さんはとても仲がよく、15年前にお父さんの六代目尾上松助が亡くなった後も、支え合って生きてきました。新派入団前、由香さんがタレントを目指したもののうまくいかずに悩んでいた時、松也さんが由香さんを付き人にして給料を払い、“このお金でレッスンを続けなさい”と助けてあげたほどなんですよ」(別の由香の知人)

 しかし、実際に“行動”に出たのは母親の盛恵だった。

「2018年末頃、彼女は緑郎さんに電話し、“娘に手を出しやがって!”と激高。“離婚はできないけど、子供を産んでくれ、とは何よ!”などと、強く問い詰めたそうです。緑郎さんは謝るのかと思いきや、“松也の母親だからってデカイ顔しやがって!”と逆ギレしたから驚いた。その後、盛恵さんに強い口調で罵倒され続けたからなんでしょうか、緑郎さんは“訴えるぞ!”とまで言ったそうです」(前出・由香の知人)

 結局、裁判沙汰にはならず。由香と緑郎は同じ新派ということもあり、話し合いで事態を収束させたという。この“もう1つの不倫騒動”について、当事者たちはどう答えるのだろうか。

 緑郎の携帯電話を鳴らすが、一向に出ず。一方の由香は、不倫について、「そういったことにはお答えできません。もう知らないです。関係ありませんので」と狼狽しながら繰り返した。

 盛恵にも話を聞いたが、「私から申し上げることは何もありません!」と、怒りをあらわにするのだった。かつて八つ墓村よりも恐ろしい泥沼の愛憎劇を繰り広げていた緑郎。杏樹はこの騒動を知って、何を思うのだろうか。

松也も激怒したという

※女性セブン2020年2月27日号

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