それは裏を返せば、お相手候補にも重大な選択を迫る。
「結婚後の妻が、民間人か皇族か、立場が定まっていないわけです。話がどちらに転ぶかによって、仕事も住む場所も生活スタイルもガラリと変わってしまうわけですから、そう簡単に、愛子さまへ“プロポーズ”というわけにはいかないでしょう」(前出・皇室ジャーナリスト)
また、最終報告書には、「旧11宮家」の子孫を想定した「皇統に属する男系の男子」が養子縁組をして皇族になる案も含まれた。
一方、今年1月18日、与野党の代表者が衆院議長公邸で最終報告書についての説明を受けた場で、養子縁組で皇籍復帰した旧宮家の男系男子に子供が生まれた場合、「その子は皇位継承資格を持つ」と認めるようなやりとりがあったとされる。すなわち、仮に愛子さまが旧宮家の男系男子と結婚し子供が生まれれば、その子は皇位継承権を持つということだ。
「旧賀陽宮家には、愛子さまと同年代の男子がおり、水面下で“調整”が進んでいるといわれています。旧宮家に生まれたとはいえ、生まれてこのかた、民間人として生きてきたわけです。にもかかわらず、将来“天皇の父”になるかもしれないと言われれば、いくら旧宮家の男系男子と言えどすぐに覚悟が決められるわけもない。
男系男子が相手なら、なんとなく皇位継承問題も収まりそうという周囲の腹づもりもあるのでしょうが、そんな形で結婚の話がまとまったとしても、愛子さまにとっての幸せな未来につながっていくとは到底思えない」(前出・宮内庁関係者)
昨年の誕生日会見で、陛下は愛子さまのご結婚について問われ、「結婚のことも含めて、いろいろ将来のことも話し合う機会というものがあるかと思います」と述べられた。だが、話し合うのみで恋の障壁が取り除かれるほど、愛子さまのご結婚を取り巻く状況は容易ではなさそうだ。
※女性セブン2022年10月27日号