年上の姉妹より弟が優先
佳子さまとガールスカウト日本連盟のかかわりは、13年前に遡る。2010年、佳子さまは紀子さまとおふたりで、長野県長野市戸隠で行われたガールスカウトのキャンプに参加された。佳子さまは当時、学習院女子高校の1年生だった。
「佳子さまは体験を通して、国籍を問わず同世代の女性とかかわり、女性活躍やジェンダー平等について意見交換や問題意識の共有をされたといいます。この経験が、現在の佳子さまの信念に通じています」(前出・皇室記者)
秋篠宮ご一家には、2006年に悠仁さまがお生まれになった。将来の天皇として未来を約束された悠仁さまと、“いずれ皇室を出られる”はずの眞子さん、佳子さま姉妹の教育方針には、大きな落差があったという。
「紀子さまは、眞子さん、佳子さまには強く言い聞かせていたことも、悠仁さまに対しては言及されなかった。また公の場で、年上の姉妹よりも悠仁さまが明らかに優先されていたりと、あからさまに男女の別を感じられることがあったそうです。
日本の皇室制度は『男子優先』なので当たり前ではありますが、『女性活躍』『ジェンダー平等』に疑問を持たれ始めた佳子さまの心中は穏やかではなかったでしょう。眞子さんも同様に、この分野に関心があり、問題意識を持っていたといいます」(前出・宮内庁関係者)
皇室制度に疑問を持ち始めた姉妹は、やがて皇室から出て行かれることを強く意識されるようになったといい、実際に眞子さんは2021年に結婚を果たした。前後して、佳子さまは2019年から再びガールスカウト日本連盟のイベントに出席されるようになる。
別の宮内庁関係者が衝撃を受けたというのが、「今後、ジェンダー平等が達成され、誰もが人生の選択肢を増やすことができ、自らの可能性を最大限生かしていけますように、そしてそれが当たり前の社会になりますようにと願っております」という、2020年のイベントに際して佳子さまが寄せられたビデオメッセージの内容だ。
「皇室制度は明確に『男子優先』であり、残念ながら『ジェンダー平等』とはまったく相容れません。皇族がそれを外に訴えつつ、内部では男子尊重を守ることは、ダブルスタンダードなのです。現役の女性皇族がそこまで踏み込んだご発言をされるのは、前代未聞でした。
しかも佳子さまは、2021年、2022年のイベントでのスピーチでもほぼ同じ文言を繰り返しています。明確な強い意思のもとで、根本から『皇室否定』をされていると捉えられても仕方ありません」(前出・別の宮内庁関係者)
つげさんは、佳子さまのスピーチは眞子さんの結婚を後押しする意図もあったのではないかと語る。
「“女性皇族というお立場でも、結婚は自由にしていい”と主張されているように感じられました。“皇室に生まれた女性でも、自分の選択肢や可能性を最大限広げたい”という佳子さまご自身の思いもあったかもしれません」