日本サッカー協会から宮内庁に出向。宮内庁のSNSを担うAさん
フォローひとつとってもSNSは簡単ではないのだ。
「最近では、メジャーリーガーの大谷翔平選手が、賭博解雇騒動後に、元通訳の水原一平氏のフォローを外したことが話題になりました。誰とつながっているのか、反対に誰とのつながりを解消したのかで、そのアカウントの持ち主の人間関係やスタンスが短絡的に伝わってしまうのは厄介なことです。実際の運用は宮内庁がしていても、“皇室の姿勢”として見なされるリスクがあります」(前出・皇室ジャーナリスト)
SNSにはほかのユーザーからのコメントやダイレクトメッセージもつきものだ。
「誹謗中傷はすでに深刻な社会問題です。ですから、著名人などはコメントやダイレクトメッセージの機能をオフにしているケースが見受けられます。宮内庁のインスタも現状、受け付けない設定になっています。ただし、宮内庁のインスタには、一般ユーザーが『いいね』することができ、しかも、どの投稿がどれだけ『いいね』を集めたかの数字も表示される設定になっています」(前出・皇室記者)
ここで考えなければならないのは、昨今の「いいね至上主義」のリスクだ。
「極端に言えば、SNSユーザーにとってはいいねの数が多い投稿ほど価値があり、いいねの少ないものは“価値がない”と捉えられがちです。そうして他人の目が気になるあまり、少しでも気を引いていいねを集めようと、無理をして投稿数を増やしたり、見栄を張ったり、果てはフェイクニュースを流したりと、SNSの泥沼にはまるのです」(ITジャーナリスト)
(後編へ続く)
※女性セブン2024年5月2日号
臨時のヘリポートとなった穴水港の「あすなろ広場」での天皇陛下と雅子さま(写真/JMPA)
被害があった商店街(写真/JMPA)
津波の被害が大きかった白丸地区で黙祷を捧げられた(写真/JMPA)
4月、外出される美智子さま(東京・渋谷区。写真/JMPA)




