愛子さまの就職後も、天皇ご一家はおそろいでお出ましをされている(5月、東京・千代田区。写真/JMPA)
愛子さまは今年3月、学習院大学文学部を卒業され、4月から日本赤十字社(以下、日赤)で働かれている。女性皇族のご卒業に際しては、ご本人が宮内庁を通して文書を公表されることが通例となっている。ところが愛子さまは提出期限までに文書をまとめきることが難しかったようで、本来ならば一度の文書で済まされるところを、3月20日に「ご卒業に際して」の文書、4月2日に「ご就職に際して」の文書と、2回に分けて公表された。
「最初のタイミングに間に合わなかった分を、追って公表される運びになったそうです。愛子さまは雅子さまと同じく完璧を求められるゆえに、文書完成までに想定以上の時間がかかってしまったのかもしれません。ただ、秋篠宮家の眞子さんと佳子さまのご卒業のときには、このようなことはなかったので心配です」(前出・皇室記者)
5月11日に休日返上で臨まれた初めての単独公務、特別展『夢みる光源氏 -公文書館で平安文学ナナメ読み!-』ご鑑賞の際にも、愛子さまは予定時刻の午後6時から数分遅れて到着された。会場はお住まいの皇居の目の前の国立公文書館だった。
「初の単独公務に遅刻されるのは前代未聞です。また、愛子さまは帰り際、またの来館希望を伝えた館長に対して『近くですので、シュッと来られます』と答えられたそうで……。展示内容は、大学で中世の文学を専攻されていた愛子さまにとって興味深いものばかりだったので、感情が高ぶられた部分もあったのかもしれません。しかし、到着が遅れられたことをどう思われているのか、不安になるお言葉でした」(前出・宮内庁関係者)
上皇ご夫妻は時間に厳しく、陛下や秋篠宮さまもそのように育てられたという。
「秋篠宮さまは1999年のお誕生日に際する会見で、上皇ご夫妻から約束した時間を守ることについてたびたび諭されていたこと、また、それを眞子さんや佳子さまにも頻繁に伝えていることを明かされました。
皇族方の一挙一動に、側近も、警備も、行事やイベントに招待した側も、周囲はさまざまな注意を払います。周囲を巻き込まざるを得ないお立場なだけに、時間を守ることは至上命題として受け継がれてきたのです。そうした環境のなかでは、雅子さまと愛子さまが目立たれてしまうのは致し方ないことなのかもしれません」(前出・宮内庁関係者)
