芸能

パラリンピックで注目 「ジャニーズの異端児」風間俊介

風間俊介主演の『THE DARK SIDE OF DIMENSIONS』(公式HPより)

 放送作家でコラムニストの山田美保子氏が独自の視点で最新芸能ニュースを深掘りする連載「芸能耳年増」。今回は、ジャニーズの中で独自のポジションを築く風間俊介にクローズアップ。

 * * *
 リオパラリンピックのハイライト番組『パラリンピックタイム』(NHK)で現地から大会の模様をリポートしたり、競技が終わった選手へのインタビューを行ったりしている風間俊介への評価が日に日に高まっている。

 一年間にわたり、パラリンピアンへのインタビューを行っていただけでなく、14年から、障がいや病気など、様々な生きづらさを抱える主人公たちをドキュメントVTRで徹底取材する『ブレイクスルー ハートネットTV』(Eテレ)でキャスターを務めている風間。

 決して付け焼刃ではないコメント力は、開会式から発揮されていた。

「『障がいをもった方は助けてあげなさい』という常識が覆される」「『手助けさせていただく』…、そんな気持ちにすらなる、尊敬できる存在です」

 パラリンピアンに敬意を表しつつ、そのカッコよさを目の当たりにし、「自分だけ個性がないような感覚に襲われたんです」と、時間をかけて取材をしたからこそのストレートな感想を語った。

 さらに、「“いつか”を変えるときは“今”だと思う」という風間が、自ら撮影した“お気に入り”写真と応援メッセージを綴った「ソーシャル・グッド・プロジェクト」なる『ハートネットTV』の派生企画も注目を集めている。

 実は風間は今年初めから、「ジャニーズでもっとも忙しいアーティストではないか」と言われてきた。

 まず1月は5年ぶりとなる主演映画『猫なんかよんでもこない。』が公開された。3月には先輩であるV6岡田准一主演の『エヴェレスト 神々の山嶺』に出演。その岡田がCMキャラクターを務めている「マルちゃん正麺カップ」でも共演中だ。

 4月は、長年声優を務めている『遊☆戯☆王』シリーズの新作『THE DARK SIDE OF DIMENSIONS』に主演。そして、4月期のドラマでトップの視聴率をおさめた嵐の松本潤主演『99.9 刑事専門弁護士』(TBS系)にゲスト出演し、最終話に並ぶ最高視聴率を記録した。

 さらには舞台『イントレランスの祭』にも主演し、5月には映画『少女椿』が公開され、7月、8月は、『ドラゴンクエスト ライブスペクタクルツアー』でテリー役を好演。いまは大竹しのぶ主演で話題の『後妻業の女』にも出演しているのだ。

 風間と言えば、彼と同年代以上の視聴者には、『3年B組金八先生』第5シリーズ(99年・TBS系)での優等生の皮をかぶった問題生徒役の印象が強いと思う。ジャニーズJr.内では、山下智久、生田斗真、長谷川純らと「FOUR TOPS」というユニットを組んでいたが、山下がNEWSのメンバーになった時点で消滅。くしくも現在、FOUR TOPSのメンバーは全員ソロで活動しているが、ソロ歌手でもある山下や、映画や舞台の主演俳優である生田、ファッション誌でモデルをしていた長谷川に比べると、風間の活動は地味だった気がする。

関連記事

トピックス

橋本環奈と中川大志が結婚へ
《橋本環奈と中川大志が結婚へ》破局説流れるなかでのプロポーズに「涙のYES」 “3億円マンション”で育んだ居心地の良い暮らし
NEWSポストセブン
10年に及ぶ山口組分裂抗争は終結したが…(司忍組長。時事通信フォト)
【全国のヤクザが司忍組長に暑中見舞い】六代目山口組が進める「平和共存外交」の全貌 抗争終結宣言も駅には多数の警官が厳重警戒
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《前所属事務所代表も困惑》遠野なぎこの安否がわからない…「親族にも電話が繋がらない」「警察から連絡はない」遺体が発見された部屋は「近いうちに特殊清掃が入る予定」
NEWSポストセブン
放送作家でコラムニストの山田美保子さんが、さまざまな障壁を乗り越えてきた女性たちについて綴る
《佐々木希が渡部建の騒動への思いをストレートに吐露》安達祐実、梅宮アンナ、加藤綾菜…いろいろあっても流されず、自分で選択してきた女性たちの強さ
女性セブン
看護師不足が叫ばれている(イメージ)
深刻化する“若手医師の外科離れ”で加速する「医療崩壊」の現実 「がん手術が半年待ち」「今までは助かっていた命も助からなくなる」
NEWSポストセブン
(イメージ、GFdays/イメージマート)
《「歌舞伎町弁護士」が見た恐怖事例》「1億5000万円を食い物に」地主の息子がガールズバーで盛られた「睡眠薬入りカクテル」
NEWSポストセブン
キール・スターマー首相に声を荒げたイーロン・マスク氏(時事通信フォト)
《英国で社会問題化》疑似恋愛で身体を支配、推定70人以上の男が虐待…少女への組織的性犯罪“グルーミング・ギャング”が野放しにされてきたワケ「人種間の緊張を避けたいと捜査に及び腰に」
NEWSポストセブン
和久井学被告が抱えていた恐ろしいほどの“復讐心”
【新宿タワマン殺人】和久井被告(52)「バイアグラと催涙スプレーを用意していた…」キャバクラ店経営の被害女性をメッタ刺しにした“悪質な復讐心”【求刑懲役17年】
NEWSポストセブン
女優・遠野なぎこの自宅マンションから身元不明の遺体が見つかってから1週間が経った(右・ブログより)
《上の部屋からロープが垂れ下がり…》遠野なぎこ、マンション住民が証言「近日中に特殊清掃が入る」遺体発見現場のポストは“パンパン”のまま 1週間経つも身元が発表されない理由
NEWSポストセブン
幼少の頃から、愛子さまにとって「世界平和」は身近で壮大な願い(2025年6月、沖縄県・那覇市。撮影/JMPA)
《愛子さまが11月にご訪問》ラオスでの日本人男性による児童買春について現地日本大使館が厳しく警告「日本警察は積極的な事件化に努めている」 
女性セブン
フレルスフ大統領夫妻との歓迎式典に出席するため、スフバートル広場に到着された両陛下。民族衣装を着た子供たちから渡された花束を、笑顔で受け取られた(8日)
《戦後80年慰霊の旅》天皇皇后両陛下、7泊8日でモンゴルへ “こんどこそふたりで”…そんな願いが実を結ぶ 歓迎式典では元横綱が揃い踏み
女性セブン
犯行の理由は「〈あいつウザい〉などのメッセージに腹を立てたから」だという
「凛みたいな女はいない。可愛くて仕方ないんだ…」事件3週間前に“両手ナイフ男”が吐露した被害者・伊藤凛さん(26)への“異常な執着心”《ガールズバー店員2人刺殺》
NEWSポストセブン