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2016.12.10 07:00  NEWSポストセブン

リポーター界のレジェンド「おまきさん」が教えてくれたこと

12月7日に亡くなったリポーター・武藤まき子さん(『とくダネ!』HPより)

 放送作家でコラムニストの山田美保子氏が独自の視点で最新芸能ニュースを深掘りする連載「芸能耳年増」。今回は、リポーター界のレジェンド・武藤まき子さんを追悼。

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 フジテレビ系の朝の情報番組『おはよう!ナイスデイ!』や『とくダネ!』で活躍されたベテランリポーター、「おまきさん」こと武藤まき子さんが虚血性心不全で亡くなった。享年71。女性の平均寿命を考えたら、若すぎる死と言えよう。

 私は日本テレビ系のワイドショーにレギュラー出演していた期間が長かったため、お目にかかるのは取材現場だけだったが、いつも優しく声をかけてくださったり、冗談を言って笑わせてくださったり…。ショートカットがトレードマークで、お召し物もいつも華やか。明るく元気で、訃報の際に知ったのだが、青山学院大出身とのことで、それも含めて「大先輩」だ。

 私の中での「おまきさん」の名場面がたくさんあり、そのいくつかが見られればと思い、7日8時、チャンネルを『とくダネ!』のフジテレビに合わせた。

 冒頭、沈痛な表情で小倉智昭氏がおまきさんの訃報を伝えた。目にはうっすら涙が浮かんでいるようにも見えた。そこから35分間、この日の『とくダネ!』は、武藤まき子さんを出演者、スタッフ全員で偲んだのである。

 私が「出てきてほしい」と願ったおまきさんの名場面が本当にすべて出てきた。ワイドショーのリポーターで、「皇室」「歌舞伎」という“専門分野”をもった唯一無二の存在だったおまきさん。皇太子殿下や皇太子妃雅子さまの懐かしい映像とともに、声をかけたり、花束を渡したりするおまきさんの映像が流れた。

 さらに、この日、市川海老蔵がブログでおまきさんへの感謝の言葉を綴ったり、中村勘九郎、中村七之助兄弟が「私たちにとって優しい親戚の叔母さんのような」とコメントを寄せた。奇しくも、おまきさんが亡くなった日は、彼らの父、十八代・中村勘三郎さんと同じ日だった。

 いまよりもスキャンダルだらけだった芸能界を30年以上も前から先頭で取材していたのに、取材対象者やその家族から「おまきさん」と愛されていたのが武藤まき子さんだった。

 この日の『とくダネ!』出演者は全員が黒やグレーの装いで、久々のスタジオ登場となった芸能デスクの前田忠明氏始め、おなじみのベテランリポーターが勢揃いした。

 まずは『おはよう!ナイスデイ』開始時、リポーターを募集するため、全国のテレビ局に向けて「いい人はいないか」と声かけするも、なかなか見つからなかった際、中国放送でアナウンサーをしていたおまきさんが自ら出演したテープを送り、フジテレビ幹部に電話をしてきたことを明かしたのは前忠さん。

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