芸能

美人で聡明だけじゃダメ 女子アナもキャラ勝負の時代

キャラ立ちで引っ張りだこの川田裕美アナ(公式ブログより)

 放送作家でコラムニストの山田美保子氏が独自の視点で最新芸能ニュースを深掘りする連載「芸能耳年増」。今回は、最近の女子アナ事情について考察。

 * * *
 単価や年収は置いておくとして、フリーの女性アナウンサーの中で、いまもっとも単発のテレビ出演が多いのは、元・讀賣テレビアナウンサーの川田裕美ではないだろうか。

 同局制作で全国ネットの『情報ライブ ミヤネ屋』で宮根誠司の横に立っていた彼女が30代になり、「挑戦したい」とフリーを選択したときには、同局関係者はもちろん、出入りのタレントらも「何が不満なの?」と首を傾げていたものだ。加えて「成功しないのではないか」とも言われていた。

 私もそんなふうに思っていた一人なので、彼女がここまで売れっ子になったことに心から驚いている。

 大阪出身の川田はもともとフリートークは及第点以上ながら、局アナという立場や全国ネットで、またメインは文字通り宮根誠司の『ミヤネ屋』において、自身のキャラクターを出すまでには至っていなかった。

 だが、新人時代の「冬は腋毛を剃らない」発言や、ローカル番組での芸人との絡みなどには定評があったのは事実。

 局アナ時代にはなかなか出せなかったキャラクターを、フリーになったいま、バラエティー番組で遠慮なく出せているという状態だ。

 もっとも有名なのは「スキップ」で、共演者からのリクエストにすぐ立ち上がっては、妙な構えとリズム、そして明らかにスキップではないステップでスタジオを横断する川田。

 その運動神経のなさを買われて、昨年末には『アメトーーク!年末5時間SP』(テレビ朝日系)の「運動神経悪い芸人」にも紅一点として参加している。

 いくらバラエティーの才能があるとはいえ、セント・フォース所属なだけに、座り位置は雨上がり決死隊の脇だと思われていた。つまり、番宣などで訪れる女優ゲストの位置だ。

 ネット民らからもオンエア前は「企画にがっつり参加はしないのではないか」「MC席に座るだけなのでは?」などと言われていたが、結果、川田は“ヒザ神”ことフルポン村上らと同じジャージ姿で、走り高跳び、リフティングなどに参戦。もちろん、スキップも披露してMCの雨上がり決死隊を喜ばせた。

 その前月には『めちゃイケ』(フジテレビ系)の「加藤家爆裂お父さん」コーナーに出演していた川田。同じセント・フォースに所属する神田愛花、岡副麻希、柴田阿弥との共演だった。

 そのセント・フォースについて、以前、川田が「よく私を入れてくれたと思う」と言っていたが、「美人女子アナ」にこだわる同事務所にあって、川田は確かにキャラ違いであると私も思っていた。

 が、この『めちゃイケ』の座組を見たとき、セント・フォースも“バラエティー班”“キャラクター勝負”の女子アナを増やすことに路線変更をしたのだと感じた。

 ちなみに神田愛花は、元NHKの女子アナだが、その天然キャラと、バナナマンの日村勇紀の恋人として有名。昨年末の『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)で、まだ交際が続いていることを告白した彼女は、天然な中にも、ちょっと失礼なコメントで、いとうあさこや大久保佳代子らを怒らせている。バラエティーのヒナ壇には、うってつけのキャラをもった女子アナの一人なのである。

関連記事

トピックス

オールスターゲーム前のレッドカーペットに大谷翔平とともに登場。夫・翔平の横で際立つ特注ドレス(2025年7月15日)。写真=AP/アフロ
大谷真美子さん、米国生活2年目で洗練されたファッションセンス 眉毛サロン通いも? 高級ブランドの特注ドレスからファストファッションのジャケットまで着こなし【スタイリストが分析】
週刊ポスト
公金還流疑惑がさらに発覚(藤田文武・日本維新の会共同代表/時事通信フォト)
《新たな公金還流疑惑》「維新の会」大阪市議のデザイン会社に藤田文武・共同代表ら議員が総額984万円発注 藤田氏側は「適法だが今後は発注しない」と回答
週刊ポスト
“反日暴言ネット投稿”で注目を集める中国駐大阪総領事
「汚い首は斬ってやる」発言の中国総領事のSNS暴言癖 かつては民主化運動にも参加したリベラル派が40代でタカ派の戦狼外交官に転向 “柔軟な外交官”の評判も
週刊ポスト
黒島結菜(事務所HPより)
《いまだ続く朝ドラの影響》黒島結菜、3年ぶりドラマ復帰 苦境に立たされる今、求められる『ちむどんどん』のイメージ払拭と演技の課題 
NEWSポストセブン
公職上の不正行為および別の刑務所へ非合法の薬物を持ち込んだ罪で有罪評決を受けたイザベル・デール被告(23)(Facebookより)
「私だけを欲しがってるの知ってる」「ammaazzzeeeingggggg」英・囚人2名と“コッソリ関係”した美人刑務官(23)が有罪、監獄で繰り広げられた“愛憎劇”【全英がザワついた事件に決着】
NEWSポストセブン
立花孝志容疑者(左)と斎藤元彦・兵庫県知事(写真/共同通信社)
【N党党首・立花孝志容疑者が逮捕】斎藤元彦・兵庫県知事“2馬力選挙”の責任の行方は? PR会社は嫌疑不十分で不起訴 「県議会が追及に動くのは難しい」の見方も
週刊ポスト
三田寛子(時事通信フォト)
「あの嫁は何なんだ」「坊っちゃんが可哀想」三田寛子が過ごした苦労続きの新婚時代…新妻・能條愛未を“全力サポート”する理由
NEWSポストセブン
大相撲九州場所
九州場所「17年連続15日皆勤」の溜席の博多美人はなぜ通い続けられるのか 身支度は大変だが「江戸時代にタイムトリップしているような気持ちになれる」と語る
NEWSポストセブン
一般女性との不倫が報じられた中村芝翫
《芝翫と愛人の半同棲にモヤモヤ》中村橋之助、婚約発表のウラで周囲に相談していた「父の不倫状況」…関係者が明かした「現在」とは
NEWSポストセブン
山本由伸選手とモデルのNiki(共同通信/Instagramより)
《噂のパートナーNiki》この1年で変化していた山本由伸との“関係性”「今年は球場で彼女の姿を見なかった」プライバシー警戒を強めるきっかけになった出来事
NEWSポストセブン
デコピンを抱えて試合を観戦する真美子さん(時事通信フォト)
《真美子さんが“晴れ舞台”に選んだハイブラワンピ》大谷翔平、MVP受賞を見届けた“TPOわきまえファッション”【デコピンコーデが話題】
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 高市首相「12.26靖国電撃参拝」極秘プランほか
「週刊ポスト」本日発売! 高市首相「12.26靖国電撃参拝」極秘プランほか
NEWSポストセブン