芸能

ドラマもCMも…いまや芸能界はダンス必修の時代に

 今回、『GU』のCMでも、そのスタイルの良さや手足の長さは十二分に発揮され、大きなステップや派手なキメポーズを、より視聴者に印象づけた。

 ファストファッションを利用するのは若者がメインだった時代も今は昔で、40代、50代も頻繁に店を訪れている。アラフォーで、気取らないキャラクターながら、若々しく美しい内田有紀に中条あやみと同じステップを踏ませたことで、大人の来店も促し、おしゃれ感をアピールすることにも『GU』は成功したと言えよう。

 中学でダンスが必修化されたり、多くの若者がヒップホップダンスを得意としていたりするなか、CM界では“ダンスCM”が激増。

昔は「一度見ただけでマネができる」ダンスやポーズが商材の知名度を上げることに一役買っていたものだ。が、いまは、「一度見たぐらいではマネができない」レベルの高いプロ風のダンスが採用されることが多い。

 理由は、カッコイイ作品に目を奪われた視聴者が、YouTubeで検索し、何度も何度も再生するから。その再生回数はすぐに話題となり、朝帯や昼帯の情報番組でネタにされることも多い。

 さらには、「踊っているのは誰?」「振り付けたのは?」と、昔なら、件の『CM INDEX』を始めとした業界誌にしか記されないような“プロ”の名前やプロフィールが、すごいスピードで取り上げられる。

 いまオンエア中の作品で圧巻なのは、『ポカリスエット』の「踊る始業式」篇だろう。水を抜いたプールで制服姿の男女による群舞が印象的な作品だが、WEBでは文字通り、始業式シーンから始まるロングバージョンが見られる。

 中条あやみや内田有紀のように、“ダンスCM”に出演することで、「踊れる」「うまい」と、ファンの層を新たに広げるモデルや女優、俳優も多い。

 かつて、佐々木希と『ロッテFit’s』のCMで「噛むんとフニャンフニャン…」とキュートに踊っていた佐藤健は、当時は、佐々木と共に「カワイイ」という評価だったが、現在オンエア中の『クラシエホームプロダクツ ナイーブ』「ダンスショータイム・リラックス」篇では、ダンサーを従えて華麗に踊っている。

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