「もちろん、けんかしたりすることはありますよ。だけど夫は、絶対に私を裏切らないですから」
結婚生活16年目。たしかに夫婦は、羨むようなおしどりぶりを見せたときもあった。2006年、『パートナーオブザイヤー』を受賞した際、船越は妻を「すべての事に全力投球できるパワーとバイタリティー。そして何より家族を守るためならどんな努力も惜しまない。愛情に満ちた姿勢がある」と慈しみ、松居は夫を「人の悪口を決して言わず、どなたに対しても優しい。私と息子を命懸けで守ってくれている」と讃えた。あだが、夫婦の亀裂は広がる一方で、すでに事態は決定的になりつつある──。
◆「明後日、離婚会見をする」突然のファクス
ふたりの結婚生活は当初から火種を抱えていた。松居は1986年に結婚して長男をもうけるも、夫の浮気と借金問題に苦しみ、1996年に離婚。2001年6月、3才年下の船越と番組での共演をきっかけに再婚したが、船越の両親は猛反対した。
「神奈川県の湯河原で旅館を経営していた船越さんの父・英二さんは、跡継ぎとして期待していた船越さんがバツイチで子持ちの松居さんと結婚するのが許せず、披露宴に欠席したほどでした。大正生まれで“夫唱婦随”の価値観が残る英二さんは、結婚後も恐妻ぶりをテレビでおもしろおかしく話す松居さんを受け入れられず、2007年に亡くなるまで一度も息子の嫁に会いませんでした」(船越家の知人)
2010年2月には、船越家と松居の関係を修復しようと尽力していた船越の妹が重度のうつ病で自殺するという悲劇にも見舞われた。
船越は夫婦生活に常にストレスを抱えてきた。若い女優からのメールに嫉妬した松居が「船越の携帯を鍋で煮た」という事件や家政婦のミスに怒った松居が怒鳴り散らすため続々と家政婦が辞めていったり、ドラマ撮影で多忙な船越が朝のゴミ出しや玄関掃除を強いられている姿が報じられたこともあった。
「恐妻伝説」が知れわたっても、船越は妻をかばい続けてきた。溜まる一方だった船越のストレスがついに爆発したのは2015年10月のことだった。
その時、松居は乳がんで右乳房全摘手術を受けたばかりの北斗晶(49才)を見舞ったことをブログに綴った。「年間億単位の収入」と豪語する自らの投資術を綴った本をプレゼントしたと明かしたことが、「病に苦しむ北斗をPRに利用した」と世間から大ブーイングを浴びた。
さらにこの自著の出版記念会見で、松居は前代未聞の暴露を行って周囲を驚かせる。会見の2週間前に胆管がんで亡くなった川島なお美さん(享年54)について、こう発言したのだ。