「元号懇メンバーは、記者に捕まって新元号が外部に漏れてしまわないようにと、トイレに行くことも許されなかったそうです」(鈴木氏)
もちろん今回も政府は外部に情報が漏れないように、慎重に準備を進めるだろうが、新元号を話題にすること自体は、従来と違い、ポジティブに受け入れられている。
「今回はご譲位のため、新元号を予想することは決して不敬には当たらないと思います。むしろ、国民が皇室を身近に感じることができる絶好の機会ですので、新元号について広く議論が交わされるのがいいのではないでしょうか」(鈴木氏)
◆著名人も続々と予想や希望を出す
実際、譲位決定後、多くのメディアで新元号についての議論が巻き起こっている。
例えば、2017年12月11日放送のラジオ『東京ポッド許可局』(TBSラジオ)では、マキタスポーツ(47才)、プチ鹿島(47才)、サンキュータツオ(41才)の芸人3人が新元号談議に花を咲かせている。過去に「貞治」という、王貞治の名を使った元号が存在したことから、平成のホームラン王・松井秀喜から取った「秀喜」やスクープを連発する『週刊文春』から取った「文春」といった独自の案を披露した。
昨年12月24日に放送された『ワイドナショー』(フジテレビ系)では、ダウンタウン・松本人志(54才)が「ぼくやっぱりベタに『志』って好きなので」と自身の名前の一文字を使った新元号を希望。
『週刊ポスト』(2017年6月30日号)では、中国の唐の時代の法律を基に日本で編纂された書に出てくるめでたい言葉から取った「景星」などが予想されている。
また『めざましテレビ』(フジテレビ系)でも「幸せに成る」という意味の「幸成」などの街の声も紹介している。
一方で、名前の一部に「平成」が入っている「Hey! Say! JUMP」やお笑いコンビ「平成ノブシコブシ」のためにも、「変えなくていいのでは」という意見も上がった。
今や新元号は国民の関心事となっており、今後、さらに議論は白熱していくだろう。
撮影/雑誌協会代表取材
※女性セブン2018年2月1日号