「人数の多いグループでは人気が一部のメンバーに偏りがちで、人気の面で大きな差が出ることがあります。しかし、活躍を続ける2人組のアーティストには、どちらも埋もれることのない強い個性を持っています。ソロでも活躍できる力がある2人がタッグを組んでいることが大きな特徴です。
そのため、デュオのカラーと合わない楽曲を1人がやりたい場合に、ソロで活動することもありますよね。そうやって“ガス抜き”をしながら、時にはライバルのように切磋琢磨していけるのが、2人組の強み。もちろん、2人だけで活動しているため、1人の不祥事などで活動停止に追い込まれるリスクもありますが、そうしたケースは少数派。強い個性の2人が、お互いにないところを補い合っていくことができるのです」
卓越した音楽センスと強烈な個性を持った2人が“出会う”ことで、これまでにない新たな音楽が生まれるのだ。
「1+1は2ではなく、10にも100にも飛躍する可能性があるからこそ、2人が組んでやる意味があるわけです。それは、やってみなければわからない。予測できる範囲ならば、そこまで人を惹きつけることはないでしょう。誰も想像できないような化学変化が起きる2人組のアーティストが出てくることをこれからも期待したいですね」