原監督の苦言はナンセンス?(時事通信フォト)

◆追い込まれても本塁打狙い

 丸は昨季ダントツの出塁率.468を記録し、打率も3割をマークした一方で、リーグワーストの130三振を喫している。ベテランのスポーツ紙デスクはこう分析する。

「甘い球をじっくり待って、一振りで仕留めるのが丸の打撃です。投球を見極めようとする分、カウントが混んでくる。四球が増えて出塁率が上がる一方、追い込まれることも多いので三振も多くなります。逆に言えば、早打ちになると、丸本来の打撃ではなくなる」

 データからも「見逃し三振」の多さは、決して“ダメな打者の条件”とは言い切れない。

 昨季、両リーグを通じた見逃し三振のランキングを見ると、1位は広島・鈴木誠也(24)の42個。巨人・岡本和真(22)が39個で続き、以下、広島・田中広輔(29)、DeNA・筒香嘉智(27)、ヤクルト・山田哲人(26)と、さながら侍ジャパンのような豪華な顔ぶれが並ぶ。野球ジャーナリストの広尾晃氏が言う。

「好球必打でしっかりと自分のバッティングをするので、好成績を残す。かたや、際どい球は見逃すので、見逃し三振が多くなる」

 打者の心構えが変化したことにも理由がある。イチローを育てた元オリックスコーチで捕手出身の河村健一郎氏が指摘する。

「以前は、打者は追い込まれると70%は速い球を待ち、30%は遅い変化球を待ちました。ですが、今はツーストライクでも極端に狙い球を絞っている。

 西武の山川(穂高、27)や森(友哉、23)が典型ですが、読みと合えばフルスイングでスタンドまで運ぶし、違ったらバットが出ない。バッテリーからすれば、当てにくるより見逃し三振覚悟のバッターの方が怖いです」

関連記事

トピックス

日高氏が「未成年女性アイドルを深夜に自宅呼び出し」していたことがわかった
《本誌スクープで年内活動辞退》「未成年アイドルを深夜自宅呼び出し」SKY-HIは「猛省しております」と回答していた【各テレビ局も検証を求める声】
NEWSポストセブン
12月3日期間限定のスケートパークでオープニングセレモニーに登場した本田望結
《むっちりサンタ姿で登場》10キロ減量を報告した本田望結、ピッタリ衣装を着用した後にクリスマスディナーを“絶景レストラン”で堪能
NEWSポストセブン
訃報が報じられた、“ジャンボ尾崎”こと尾崎将司さん(時事通信フォト)
笹生優花、原英莉花らを育てたジャンボ尾崎さんが語っていた“成長の鉄則” 「最終目的が大きいほどいいわけでもない」
NEWSポストセブン
実業家の宮崎麗香
《セレブな5児の母・宮崎麗果が1.5億円脱税》「結婚記念日にフェラーリ納車」のインスタ投稿がこっそり削除…「ありのままを発信する責任がある」語っていた“SNSとの向き合い方”
NEWSポストセブン
出席予定だったイベントを次々とキャンセルしている米倉涼子(時事通信フォト)
《米倉涼子が“ガサ入れ”後の沈黙を破る》更新したファンクラブのインスタに“復帰”見込まれる「メッセージ」と「画像」
NEWSポストセブン
訃報が報じられた、“ジャンボ尾崎”こと尾崎将司さん
亡くなったジャンボ尾崎さんが生前語っていた“人生最後に見たい景色” 「オレのことはもういいんだよ…」
NEWSポストセブン
峰竜太(73)(時事通信フォト)
《3か月で長寿番組レギュラー2本が終了》「寂しい」峰竜太、5億円豪邸支えた“恐妻の局回り”「オンエア確認、スタッフの胃袋つかむ差し入れ…」と関係者明かす
NEWSポストセブン
2025年11月には初めての外国公式訪問でラオスに足を運ばれた(JMPA)
《2026年大予測》国内外から高まる「愛子天皇待望論」、女系天皇反対派の急先鋒だった高市首相も実現に向けて「含み」
女性セブン
夫によるサイバーストーキング行為に支配されていた生活を送っていたミカ・ミラーさん(遺族による追悼サイトより)
〈30歳の妻の何も着ていない写真をバラ撒き…〉46歳牧師が「妻へのストーキング行為」で立件 逃げ場のない監視生活の絶望、夫は起訴され裁判へ【米サウスカロライナ】
NEWSポストセブン
シーズンオフを家族で過ごしている大谷翔平(左・時事通信フォト)
《お揃いのグラサンコーデ》大谷翔平と真美子さんがハワイで“ペアルックファミリーデート”、目撃者がSNS投稿「コーヒーを買ってたら…」
NEWSポストセブン
愛子さまのドレスアップ姿が話題に(共同通信社)
《天皇家のクリスマスコーデ》愛子さまがバレエ鑑賞で“圧巻のドレスアップ姿”披露、赤色のリンクコーデに表れた「ご家族のあたたかな絆」
NEWSポストセブン
硫黄島守備隊指揮官の栗林忠道・陸軍大将(写真/AFLO)
《戦後80年特別企画》軍事・歴史のプロ16人が評価した旧日本軍「最高の軍人」ランキング 1位に選出されたのは硫黄島守備隊指揮官の栗林忠道・陸軍大将
週刊ポスト