◆「なぜあいつが呼ばれた」
対照的なのが桜を見る会を「欠席」したタレントだ。いまや芸能界では「安倍総理の招待を断わった」というのがステータスとなりつつある。
まだこの問題が発覚する前の今年4月、お笑いコンビ「千原兄弟」の千原ジュニアが、「桜を見る会みたいなんに今年も声かけてもうたんですけど、知らんおっさんと見たないわ、って断わったんです」と語っていたことが、ネットなどで評価され、“媚びない芸人”と株を上げた。
『バイキング』(フジテレビ系)では、MCの坂上忍が一度出席したときの印象をこう語った。
「これって政権与党のファンクラブの集いなの? ってちょっと思っちゃった。そうするとボクらの立ち位置って花を添える、悪く言ったら客寄せパンダみたいなもんで。(次の年は)お断わりしたんです」
『おぎやはぎの「ブス」テレビ』(AbemaTV)でもこの話題に。お笑いコンビ「おぎやはぎ」の矢作兼が、「俺たち招待状来たことないよな?」と問いかけると、相方の小木博明は「一回、お断わりしてるよ」と語り、「政治家NG」と不敵に笑って見せた。
タレントの石原良純も招待状をもらったが、「仕事で行ってない」(フジテレビ系『ワイドナショー』)と明かしている。
なんとコンサートで“出席拒否”を宣言したのが歌手の松山千春だ。全国ツアーの東京公演(11月13日)で、
「桜を見る会の招待状は届いてますが、一度も出席したことはありません。総理主催は構わないけど、(総理の地元の)山口県の知り合いばかり集めてもなぁ」
※週刊ポスト2019年12月6日号