「変な人、混じってませんか?」
あるいはネタの中で「反社っぽい人」という単語をあえてまぶし、事件を連想させつつ、客の心をくすぐった。真栄田の回想だ。
「迷いましたね。ビビリな性格なんで、反省してないんじゃないのって怒られるの、怖いじゃないですか。でも、笑いも取らんといけないし」
◆西田敏行からの電話
謹慎中、真栄田は軽いパニック症状に陥ったという。
「無期謹慎って言われたときは、人生でいちばんの恐怖を味わった。胸が苦しくなって。夜もなかなか眠れないので、外を歩き回って。パニックになって、いろんな人に電話をかけて、金貸してくれ、金貸してくれって。ちょっとおかしくなってましたね」
2人とも稼ぎは悪くなかったが、真栄田には極端な浪費癖があった。
「おれ、蓄えがないんです。ギャンブルはやらないんで、ほとんどが飲み代ですね。それも後輩に奢って、自慢したいだけなんですよ。まあ、女も好きなんで、浮気もしましたけど」
一方、内間はカメラ恐怖症になった。
「ネットにうちの住所が晒されていて。丁目も番地も号も、最後まで載っていたので、家にけっこう記者が来て。家を出るとわーっと寄ってきて、それがめっちゃ怖かったです。それ以来、カメラを持っている人を見ると、ビクッとするようになっちゃって」