2人の所属先である吉本興業は、無期謹慎処分を言い渡す。その際、2人は事務所が発表するリリース用の謝罪コメントをしたためた。奇しくも、同じ書き出しになった。
〈悔しいです〉
真栄田が本音を明かす。
「恨み節ですよ。僕らを紹介した人に対してとか。飲食店のオーナーって言ったじゃんって」
だが、いろいろな人の意見を聞いて、その言葉は削除した。内間が話す。
「気持ちはわかるが、自分に非がないということを押し出し過ぎてると。今になると、そうだなと思えるんですけど、あのときは本当に悔しさしかなかったんで」
内間は復帰ステージに立ったときの心境をこう思い出した。
「お客さんが、今の僕らにあまりいいイメージを持ってないと思っていたので、『お帰り!』とか言ってもらえて、うわ、本当にお騒がせしてすみませんっていう気持ちになって。他に何を言えばいいのかわからなくなってしまいましたね」
だが、しんみりとさせることが彼らの仕事ではない。客を笑わせなければ舞台に立つ資格はない。不謹慎の誹りを受けぬよう、ギリギリのところで真栄田は「罪」を笑いに変えた。