将来、女王となるレオノール王女。愛子さまの4才年下(写真/AVACAPRESS=時事)
同時に海外留学は、他国の王室と交流を深めるまたとない機会でもある。
「英王室と皇室の公式の交流は150年以上前から続いています。陛下は留学当時、エリザベス女王に宮殿に招かれたり、チャールズ皇太子(現・国王)とオペラを鑑賞されたりと、英王室と“家族ぐるみ”のおつきあいをされたそうです。愛子さまの英語はネイティブレベルといいますから、渡英の際には親睦を深められるでしょう」(前出・皇室記者)
現在、英王室はSNSを積極的に運用している。皇室に関する情報発信を強化するため、今年4月に「広報室」を新設した皇室にとって、よき手本となりそうだ。
「愛子さまはデジタルネイティブ世代です。英王室の方々と直接皇室のSNS運用などの意見交換ができれば、それは愛子さまご本人のみならず、皇室全体にとっての“財産”になるはずです」(前出・宮内庁関係者)
愛子さまと同世代の「将来の女王」
陛下はまた、イギリス留学に際し、ヨーロッパの計13か国を訪れられた。そのうちのひとつがスペインだ。
「当時の国王・カルロス1世夫妻と昼食をともにされたほか、フェリペ皇太子(現・国王)には直々にマヨルカ島を案内されたそうです。コロナの蔓延が世界的に始まった2020年、陛下はフェリペ国王と、外務省を通さず極秘で電話会談をされ、両国の対応や、国際協力について話し合われたそうです」(前出・宮内庁関係者)
緊密なやりとりができたのは、陛下がスペイン語に明るいということもあるだろう。陛下は2006年から、講師を月1回招いてスペイン語を学ばれているという。そのレッスンには愛子さまが参加されることもあったそうだ。
「愛子さまは6才からスペイン語に触れられています。陛下の“外国語ではいちばん最初にスペイン語を学習させたい”という思いがあったそうです。現在、愛子さまは大学の第二外国語としてスペイン語を選択されており、わからない部分は陛下を通じて講師に質問されるなど、熱心に取り組まれています。
また雅子さまもスペイン語を話されるそうです。スペイン語は公用語として広く使われていますから、雅子さまはその重要性を実感されているのでしょう」(前出・宮内庁関係者)
さらに、スペインには、愛子さまと同世代の王女がいる。フェリペ国王の長女で、愛子さまより4才年下のレオノール王女。「将来の女王」だ。
「レオノール王女はつい先日まで、ウェールズ南部の寄宿学校に留学していました。レオノール王女の妹・ソフィア王女も年内に留学する予定だそうです。この学校の卒業生にはオランダ国王の次女・アレクシア王女や“将来のベルギー女王”エリザベート王女がいるなど、ヨーロッパ王室と縁が深い学校です」(在英ジャーナリスト)
15才で単独公務を始めたレオノール王女は、この夏から、スペイン軍の士官学校で3年間にわたって軍事訓練を受けることが発表されるなど、着実に女王への道を歩んでいる。
「レオノール王女は英語、フランス語のほかに、アラビア語や中国語も操るそうです。彼女は“将来の女王”でありながら、スペイン発のファストファッションブランド『ZARA』を着こなすなど、その親しみやすさにも注目が集まっています」(前出・在英ジャーナリスト)
