3番手は、今年のトレンドである“女性バディ”ものの2作。『ディアシスター』(フジテレビ)で性格が正反対の姉妹を演じる石原さとみと松下奈緒。そして、弁護士ものの『女はそれを許さない』(TBS)の若手とベテランでタッグを組む深田恭子と寺島しのぶ。

「アナ雪、花子とアンと、今年流行の女性バディの流れからWヒロインをもってきたのがこの2作です。女性バトルのシチュエーションよりも正反対の立ち位置のコンビにする方が、どちらかに感情移入できて観やすいという狙いもありますね」

 そして“必見”は、『花子とアン』の蓮子役が高く評価され、結婚も発表とノリに乗っている『SAKURA~事件を聞く女~』(TBS)の仲間由紀恵と、演技力に定評があり、売れっ子脚本家・宮藤官九郎氏の『ごめんね青春!』で明るい学園ものに挑戦する満島ひかり。

「『花子とアン』では珍しく主演ではありませんでしたが、朝ドラを経て結婚もして、タイミングよく主役に戻ってきた仲間さんは注目ですね。月曜20時の枠なので数字は取れないかもしれませんが、注目度は高い。『ごくせん』のイメージを払拭した今の仲間さんだったら新しい一面を出すでしょう。今後のキャリアを占うような作品になるのではと思います。『ごくせん』は説き伏せるキャラでしたが、今回は聞く女。大人の女として生まれ変わった仲間さんが観られそうです」

 クドカンの脚本の力と、満島ひかりの演技力との相乗効果が期待でき楽しみなのが、満島が錦戸亮とW主演する『ごめんね青春!』(TBS)。

「『あまちゃん』以来で待ちに待った宮藤さん脚本のドラマで、いじめや暴力など事件のない普通の青臭い学校を笑わせながらやるということなのでとても楽しみです。満島さんはカトリック系学校の先生役で、ひとりだけ変わった役を演じます。演技は上手で、今の連ドラファンにはいちばん人気のある女優さんですし、クドカンの味つけで主演クラスでは珍しいコメディーに挑戦ということで、ドラマファンの注目度は高いと思います。ひょっとしたら“今期いちばん目立ったのは満島ひかりだった”となるかもしれません」

 他にも、『さよなら私』(NHK)の永作博美と石田ゆり子、15年続く人気シリーズ『科捜研の女』の沢口靖子といった、安定感のある女優陣が登場するこの秋のドラマ。2014年締めくくりにふさわしいヒロインレースをお見逃しなく!

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