だが、たまに堀内健に手を引かれて松下奈緒出演の「JAバンク」のCMを共に真似たり、「閉店ガラガラ」コーナーで芸人らに駆り出されるときも、一瞬、「え?」という顔をしながらも、しっかり、やりきる久代アナ。決して“お笑い”が嫌いだというワケではないようなのである。
その証拠に、「モニター横芸人」のチェックには余念がなく、一時、「バッドナイス常田」のことが“お気に入り”だった。
そのバッドナイスに目をつけ、関西でも、気に入ったイケメン芸人に高級ブランドスーツを買ってあげるという得意ワザでも知られるハイヒールのリンゴさんがゲストに来た際の久代アナからも目が離せなかった。
バッドナイス常田にスーツをプレゼントし、「久代ちゃん、アナタにできる?」と言い放ったリンゴさんを、「なに? このオバサン」とでも言わんばかりにキッと睨みつけ、一言も発しなかった久代アナ。お笑い怪獣、明石家さんまもフォローに困った瞬間だった。
そして『新週刊フジテレビ批評』では、さらなる久代アナの“天然”ぶりが見られる。大先輩の西山喜久恵アナと渡辺和洋アナがMC席に座り、江川紹子氏、原田曜平氏らをコメンテーターに据えた自己検証・批判番組。
久代アナは番組後半「もえみめもNEO」なるロケコーナーを担当し、取材をしたり、流行りモノに挑戦したりしている。
インドア派で知られる久代アナだが、今夏は乗馬、木登り、渓谷や崖を降りるキャニオニング、そして東京スカイツリーの外側に出るなど、かなり身体を張り、ヘルメットやハーネスを3度も身に着けた
苦手なことへのチャレンジなのでわからないでもないが、気持ちが、まず顔に出てしまう久代アナ。かと言って、ベテランの西山アナや19日のオンエアに登場した『とくダネ!』の平野早苗リポーターのように“顔芸”とも言うべき派手な表情をするワケでもなく、久代アナは本当に素のリアクションなのである。
一方、ドラマやアニメ、コミックなどに詳しい久代アナは、同番組の恒例企画、ドラマ批評家3名をゲストに招き、全局の新ドラマについて論評するコーナー後半、必ずテーブルに着く。
このとき久代アナがベストドラマに選ぶのは、たいてい他局のドラマ(苦笑)。19日のオンエアで東京スカイツリー内のTVグッズショップに立ち寄った際も、真っ先に手にとったのはTBS系『ごめん、愛してる』のクッキーだった。
続いて、年間214本(スチール含む)ものロケ地として知られる『品川シーズンテラス』に行った際にも、久代アナの表情がパーッと明るくなったのは日本テレビ系『東京タラレバ娘』とTBS系『逃げるは恥だが役に立つ』の話題になったとき。同地でロケをしたフジテレビ系、福山雅治主演の『ラヴソング』の話になったときは全く興味がないと言わんばかりに無表情だったのである。なんという正直者なのだろうか。