サブキャスターだから? いやいや、たとえばいま『直撃LIVE グッディ!』(同)の三田友梨佳アナウンサーのように、メインの安藤優子キャスターよりも、その発言が頻繁にネットニュースにあがるサブもいることを思えば、菊川怜はずいぶん控えめに映っていた。というか、ネタの真意をわかっているのかわかっていないのか見ていて心配になるような場面も少なくなかった。
そんな自分について菊川は、10日オンエアの『踊る踊る踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)の“インテリVSおバカ”において自ら振り返った。例えば、東大卒で期待されていたにも関わらず、クイズ番組で正解が出せず、「菊川さんでも答えられない事があるんですね」とスタッフや共演者から言われることには「私は理系なので」と。共演していた“東大美女”たちも専門分野以外に詳しいワケではないとフォローしあっていた。
さらに、『とくダネ!』では、いわゆる“ネタ振り”を任されていたと言い、そんなときも、カンペに書いてある注意書きから読んでしまう失敗をしたことを明かした。つまり、ドラマの脚本のト書きを台詞として言ってしまったような、かなり、おっちょこちょいなエピソードである。
失礼ながら、文字面で見ると、大したオチのないエピソードであるが、菊川が話すと、かわいく聞こえる。今年2月で40歳となった菊川は、昨年、「カカクコム」や「クックパッド」を成功させた実業家で投資家の穐田誉輝氏と結婚し、『とくダネ!』を降板したことも記憶に新しい。
“奥様タレント”として、新たなステージに進むことも十分考えられるが、菊川怜は20代のときのように初々しいままで、タレントとしても、スレたようなところが全くないところが、特に年上男性から人気なのだろう。
菊川が『~バンキシャ!』を降板した際、変わらぬ数字を期待しているスタッフに対し、中高年に高感度抜群な夏目三久を薦めたのは福澤朗キャスターだと聞く。
また菊川が『とくダネ!』を降板した後、同番組は視聴率で苦戦している。小倉智昭キャスターと「怜ちゃん」とのほのぼのしたやりとりだけでなく、画面から華がなくなってしまったからだ。繰り返しになるが「何を言うでもない」のに存在感はある菊川の抜けた穴の大きさを関係者は思い知ったと聞く。