大方の評論家が巨人と広島の優勝争いを予想する中、デイリースポーツの狩野は唯一、両チームをBクラス予想(1位・阪神、2位・DeNA、3位・ヤクルト、4位・広島、5位・巨人、6位・中日)。紙面ではコメントの半分を阪神に費やしており、その理由が述べられていないので真意は不明だ。
だが、これが当たらないとは言えない。むしろ、評論家諸氏のシーズン前の順位予想がピタリと的中することはほとんどない。そう考えると、世論の逆を行く狩野の予想が大当たりする可能性もある。
順位予想は背景にある人間らしさを感じながら、味わうべきエンターテイメント。シーズン終了後の答え合わせと評論家のコメントも楽しみにしたい。
●文/岡野誠:ライター・データ分析家・芸能研究家。研究分野は田原俊彦、松木安太郎、生島ヒロシ、プロ野球選手名鑑など。本人へのインタビューや関係者への取材、膨大な資料の緻密な読解を通して、田原俊彦という生き方を描いた著書『田原俊彦論 芸能界アイドル戦記1979-2018』(青弓社)が話題。