芸能

ジャニーズが新戦略か、連ドラ主演減り2~5番手の助演増加

ジャニーズ事務所が新戦略?

 連続ドラマに多くの主演俳優を送り込んできたジャニーズ事務所だが、ここ最近の連ドラを見ると“主演以外”という傾向が浮かび上がってきた。ジャニーズの新戦略ともいうべき状況をコラムニストでテレビ解説者の木村隆志さんが解説する。

 * * *
「ジャニー喜多川社長が緊急入院」というニュースが報じられ、心配の声が広がっていますが、この春の連ドラでは、ジャニーズ事務所の新時代を見据えた戦略が見て取れます。

 その戦略とは、連ドラの主演(1番手)ではなく、2~5番手の助演を務めること。

 現在放送されているプライムタイムの春ドラマで主演を務めているのは、『インハンド』(TBS系)の山下智久さんと『特捜9』(テレビ朝日系)の井ノ原快彦さんのみ。ただ、井ノ原さんは2006年から2017年まで放送された『警視庁捜査一課9係』の主演・渡瀬恒彦さんが亡くなったことによる繰り上がりであり、新作ではありません。

 一方、2~5番手の助演として、『わたし、定時で帰ります。』(TBS系)にKAT-TUNの中丸雄一さん、『パーフェクトワールド』(関西テレビ、フジテレビ系)にSixTONESの松村北斗さん、『白衣の戦士!』(日本テレビ系)にジャニーズWESTの小瀧望さん、『ストロベリーナイト・サーガ』(フジテレビ系)にKAT-TUNの亀梨和也さん(名目上はダブル主演ですが事実上の2番手)、『俺のスカート、どこ行った?』(日本テレビ系)にKing & Princeの永瀬廉さん、なにわ男子の道枝駿佑さんと長尾謙杜さんが出演しています。

 また、7月スタートの夏ドラマでもプライムタイムの主演は、シリーズ作である『刑事7人』(テレビ朝日系)の東山紀之さんのみ。一方、2~5番手の助演として、『監察医 朝顔』(フジテレビ系)に風間俊介さんとSixTONESの森本慎太郎さん、『これは経費で落ちません!』(NHK)にジャニーズWESTの重岡大毅さん、『ボイス 110緊急指令室』(日本テレビ系)にNEWSの増田貴久さんが出演します。

 ジャニーズ事務所のタレントと言えば、主演のイメージが強く、メディアに対する営業力を持っているにも関わらず、なぜ2~5番手の助演の出演が増えているのでしょうか。

◆バッシングを避け、チャンスをうかがう

 これまでプライムタイムの連ドラで主演俳優を務めてきた主なジャニーズ所属タレントは、東山紀之さん、中居正広さん、木村拓哉さん、松岡昌宏さん、長瀬智也さん、岡田准一さん、堂本剛さん、大野智さん、櫻井翔さん、相葉雅紀さん、二宮和也さん、松本潤さん、山下智久さん、生田斗真さん、錦戸亮さん、亀梨和也さん、玉森裕太さん、山田涼介さん、中島健人さん。また、退所する前は、稲垣吾郎さん、草彅剛さん、香取慎吾さんも多くの作品で主演を務めました。

 ここに挙げた人は現在も人気者であり続けている一方、連ドラで主演を務める回数は明らかに減りました。また、近年ドラマよりも映画出演を優先させてきた岡田准一さんだけでなく、木村拓哉さんや二宮和也さんらも映画に注力しはじめています。さらに、山田涼介さんが7月からの夏ドラマ『セミオトコ』(テレビ朝日系)で主演を務めるように、「プライムタイムを避けて深夜帯」という形も目立ちます。

関連記事

トピックス

逮捕された波多野佑哉容疑者(共同通信)。現場になったラブホテル
《名古屋・美人局殺人》「事件現場の“女子大エリア”は治安が悪い」金髪ロングヘアの容疑者女性(19)が被害男性(32)に密着し…事件30分前に見せていた“親密そうな様子”
NEWSポストセブン
ブラジル公式訪問中の佳子さま(時事通信フォト)
《佳子さまの寝顔がSNSで拡散》「本当に美しくて、まるで人形みたい」の声も 識者が解説する佳子さま“現地フィーバー”のワケ
NEWSポストセブン
マッチングアプリぼったくり。押収されたトランプやメニュー表など。2025年5月15日、東京都渋谷区(時事通信フォト)
《あまりに悪質》障害者向けマッチングアプリを悪用した組織的ぼったくりの手口、女性がターゲットをお店に誘い出し…高齢者を狙い撃ちする風俗業者も
NEWSポストセブン
天皇皇后両陛下の「慰霊の旅」に同行された愛子さま(写真/共同通信社 )
愛子さま、皇室とご自身の将来との間で板挟み「皇室と距離ができればこうした仕打ちがある」という前例になった眞子さんの結婚 将来の選択肢を“せばめようとする外圧”も 
女性セブン
“じゃないほう”だった男の挑戦はまだまだ続く
「いつか紅白で『白い雲のように』を歌いたい」元猿岩石・森脇和成が語る有吉弘行との「最近の関係性」
NEWSポストセブン
「ピットブル」による咬傷事故が相次いでいる(左・米軍住宅参考画像)
《沖縄で相次ぐピットブル事件》「チェーンを噛みちぎって引きずった痕も…」自治体が狂犬病の予防接種すら把握できない“特殊事情”「米軍関係者の飼い犬だった」 
NEWSポストセブン
白鵬の活動を支えるスポンサー企業は多いと思われたが…
白鵬「世界相撲グランドスラム」構想でトヨタ以外の巨大スポンサー離反の危機か? “白鵬杯”スポンサー筆頭格SANKYOは「会見報道を見て知った。寝耳に水です」
週刊ポスト
ブラジル公式訪問中の佳子さま(時事通信フォト)
《ブラジルの飛行機でスヤスヤ》佳子さまの“寝顔動画”が拡散…「エコノミークラス」に乗った切実な事情
NEWSポストセブン
6月13日、航空会社『エア・インディア』の旅客機が墜落し乗客1名を除いた241名が死亡した(時事通信フォト/Xより)
《エア・インディア墜落事故》「ボタンが反応しない」「エアコンが起動しない」…“機内映像”で捉えられていた“異変”【乗客1名除く241名死亡】
NEWSポストセブン
ロスで暴動が広がっている(FreedomNews.TvのYouTubeより)
《大谷翔平の壁画前でデモ隊が暴徒化》 “危険すぎる通院”で危ぶまれる「真美子さんと娘の健康」、父の日を前に夫婦が迎えた「LAでの受難」
NEWSポストセブン
来来亭・浜松幸店の店主が異物混入の詳細を明かした(右は来来亭公式Xより)
《“ウジ虫混入ラーメン”が物議の来来亭》店主が明かした“当日の対応”「店舗内の目視では、虫は確認できなかった」「すぐにラーメンと餃子を作り直して」
NEWSポストセブン
金スマ放送終了に伴いひとり農業生活も引退へ(常陸大宮市のX、TBS公式サイトより)
《金スマ『ひとり農業』ロケ地が耕作放棄地に…》名物ディレクター・ヘルムート氏が畑の所有者に「農地はお返しします」
NEWSポストセブン