興味深いのは投手1位に金田氏を推したのは、野村克也氏(1954~1980年、南海ほか)、張本勲氏(1959~1981年、巨人ほか)、須藤豊氏(1956~1968年、巨人ほか)ら野手OBが圧倒的に多く、野手1位として王氏に票を投じたのは平松政次氏(1967~1984年、大洋)、齊藤明雄氏(1977~1993年、横浜)、北別府学氏(1976~94年、広島)ら投手OBが多かったことだ。
世代による意見の違いを超えたナンバーワンには、同じプロのなかでも“対戦相手の目線”から票が集まったことになる。投手1位に輝いた金田氏に話を聞くと、豪快に笑いながらこう話す。
「他人様から史上最高の選手とか言われなくても、自分でわかっとる。大きなお世話だよ。ワッハハハ」
※週刊ポスト2019年8月16・23日号