芸能

自由闊達に生きる元アイドル、メディア・広告で重用の理由

「新しい地図」の3人も独立後、活躍の幅を広げている

 かつては、手の届かない存在で清廉なイメージが強かったアイドル。ここ最近、そうしたアイドル像が変化してきていることがメディア関係者の間でしきりに話題にのぼっている。来たる2020年、令和の時代のアイドル像はいかに変化するか? 業界関係者が語り合った。

【会参加者4名】
広告会社社員(30代・男性)=以下「広告」
WEBメディア編集者(40代・男性)=以下「WEB」
雑誌編集者(30代・女性)=以下「雑誌」
フリーライター(20代・男性)=以下「ライター」

WEB:元々アイドルって「アイドルはうんこしない」と言われたように、恋愛もしない、とにかくかわいらしい存在としての立ち位置が求められていました。だからこそ、古くは高部知子がニャンニャン写真騒動で大バッシングを受けましたし、AKBグループの「恋愛禁止」みたいな規律もある。

広告:今、我々の間でキャスティングをするにあたって、「元アイドル」が重要な存在になっています。理由は、「自由な姿」のアイコンになっている面があるからです。元AKBの川栄李奈や前田敦子、元ももいろクローバーZの早見あかりなんかはその最たるものでしょう。あとは「新しい地図」(稲垣吾郎、香取慎吾、草なぎ剛)もそうです。広告って「新しい道を歩こう」的なメッセージを打ち出すことが多いので、アイドルをやめてその後俳優なりミュージシャンなりの活動をする人々の評価が高まっていると思います。

雑誌:確かにアイドルはアイドルでいる間は「偶像」的な立ち位置であるかもしれませんが、辞めてしまえばその後は自由奔放に活躍しているイメージがありますよね。赤西仁や錦戸亮なんて「億万長者」なんて報じられたりもしますから。

ライター:それまでアイドルグループにいた人が一人になった場合、「私がサポートしなければ」と積極的にファンクラブに入ったりライブに行くなどして、結果的にファンがより濃厚に応援してくれるとそれが多額の収入に繋がっていくのかもしれません。

WEB:あとはファンのありようも変わってきた感じがしますよね。東洋経済オンラインに『日本でファンによる「応援広告」が急増したワケ』という記事がありしましたが、元々芸能人をPRする広告って、事務所がお金を払って駅貼りポスターやデジタルサイネージの枠を確保していましたが、最近はファン同士が連携し、お金を出し合って「応援広告」を制作し、世に出す、ということが増えているということを書いた記事です。

広告:SMAPの解散以後、その流れは進んでいるような気がしますね。「集合体としてのアイドル」というパーソナリティ以上に、「一人の男性」「一人の女性」という見方をするようになっている。冒頭の「アイドルはうんこしない」論はもはや存在しないし、NGT48の一連の騒動にしても、ファンとメンバーの繋がりがあったことなども白日の下に晒された。嵐・二宮和也の結婚発表に傷ついたファンも多いとは思いますが、「アイドルだって結婚はするよね……」的な空気は熱烈過ぎるファン以外ではもう醸成されているのです。

赤西仁と共同プロジェクトを立ち上げた錦戸亮

関連記事

トピックス

初公判は9月9日に大阪地裁で開かれた
「全裸で浴槽の中にしゃがみ…」「拒否ったら鼻の骨を折ります」コスプレイヤー・佐藤沙希被告の被害男性が明かした“エグい暴行”「警察が『今しかないよ』と言ってくれて…」
NEWSポストセブン
指名手配中の八田與一容疑者(提供:大分県警)
《ひき逃げ手配犯・八田與一の母を直撃》「警察にはもう話したので…」“アクセルベタ踏み”で2人死傷から3年半、“女手ひとつで一生懸命育てた実母”が記者に語ったこと
NEWSポストセブン
初公判では、証拠取調べにおいて、弁護人はその大半の証拠の取調べに対し不同意としている
《交際相手の乳首と左薬指を切断》「切っても再生するから」「生活保護受けろ」コスプレイヤー・佐藤沙希被告の被害男性が語った“おぞましいほどの恐怖支配”と交際の実態
NEWSポストセブン
芸能活動を再開することがわかった新井浩文(時事通信フォト)
「ウチも性格上ぱぁ~っと言いたいタイプ」俳優・新井浩文が激ヤセ乗り越えて“1日限定”の舞台復帰を選んだ背景
NEWSポストセブン
国分太一の素顔を知る『ガチンコ!』で共演の武道家・大和龍門氏が激白(左/時事通信フォト)
「あなたは日テレに捨てられたんだよっ!」国分太一の素顔を知る『ガチンコ!』で共演の武道家・大和龍門氏が激白「今の状態で戻っても…」「スパッと見切りを」
NEWSポストセブン
2009年8月6日に世田谷区の自宅で亡くなった大原麗子
《私は絶対にやらない》大原麗子さんが孤独な最期を迎えたベッドルーム「女優だから信念を曲げたくない」金銭苦のなかで断り続けた“意外な仕事” 
NEWSポストセブン
ドラフト1位の大谷に次いでドラフト2位で入団した森本龍弥さん(時事通信)
「二次会には絶対来なかった」大谷翔平に次ぐドラフト2位だった森本龍弥さんが明かす野球人生と“大谷の素顔”…「グラウンドに誰もいなくなってから1人で黙々と練習」
NEWSポストセブン
小説「ロリータ」からの引用か(Aでメイン、民主党資料より)
《女性たちの胸元、足、腰に書き込まれた文字の不気味…》10代少女らが被害を受けた闇深い人身売買事件で写真公開 米・心理学者が分析する“嫌悪される理由”とは
NEWSポストセブン
ラオスを訪問された愛子さま(写真/共同通信社)
《「水光肌メイク」に絶賛の声》愛子さま「内側から発光しているようなツヤ感」の美肌の秘密 美容関係者は「清潔感・品格・フレッシュさの三拍子がそろった理想の皇族メイク」と分析
NEWSポストセブン
国宝級イケメンとして女性ファンが多い八木(本人のInstagramより)
「国宝級イケメン」FANTASTICS・八木勇征(28)が“韓国系カリスマギャル”と破局していた 原因となった“価値感の違い”
NEWSポストセブン
今回公開された資料には若い女性と見られる人物がクリントン氏の肩に手を回している写真などが含まれていた
「君は年を取りすぎている」「マッサージの仕事名目で…」当時16歳の性的虐待の被害者女性が訴え “エプスタインファイル”公開で見える人身売買事件のリアル
NEWSポストセブン
タレントでプロレスラーの上原わかな
「この体型ってプロレス的にはプラスなのかな?」ウエスト58センチ、太もも59センチの上原わかながムチムチボディを肯定できるようになった理由【2023年リングデビュー】
NEWSポストセブン