芸能

JIN、ごくせん、逃げ恥 再放送作品が高視聴率となった理由

『ごくせん』再放送も好調

 新型コロナウイルスの影響で新作ドラマの撮影がストップし、空前の再放送ラッシュが続いている。視聴率10%が再放送の成功ラインだというが、実際に成功を収めた再放送ドラマも多かった。その勝因をドラマ視聴のプロに分析してもらった。

「頼むぜよ。南方先生」。懐かしのフレーズが響き渡る。大沢たかお(52才)演じる医者の南方仁に、内野聖陽(51才)演じる坂本龍馬が土佐弁で語りかける。

 江戸時代を舞台にした医療ドラマ『JIN-仁-』(TBS系、2009年)は、この4月、土曜と日曜の14時から2話ずつ再放送された。この時間帯は外出する人が多く、高視聴率が望めないとされていたが、6回の放送すべてで2桁を記録した。

「作品に出てくる“コロリ”という感染症が新型コロナを連想させ、感染が拡大して特効薬がないという状況も、いまと重なりました。視聴者は自分のこととして物語をとらえ“リアルタイムで見ていたときよりも感動した”という声もあがっています」(ドラマ評論家の田幸和歌子さん)

 大沢の脇を固めるキャストも、綾瀬はるか(35才)、中谷美紀(44才)、桐谷健太(40才)など、ハマり役ばかりだったことも高視聴率に影響している。

 目下、お茶の間を楽しませてくれているドラマの再放送。特に視聴者を喜ばせているのが、平成を代表する名作の数々だ。

 6月3日の放送で堂々の視聴率12.7%をたたき出したのは、仲間由紀恵(40才)が熱血教師ヤンクミを演じた学園コメディー『ごくせん』(日本テレビ系、2002年、再放送日は水曜22時。以下同)。

「とにかく生徒役が豪華です。小栗旬さん(37才)や松本潤さん(36才)、松山ケンイチさん(35才)など、トップスターの若かりし頃が楽しめます。“昔の松潤はこうだったんだね”と、親子でも楽しめます」(テレビ解説者の木村隆志さん)

 松潤の主演作『99.9 -刑事専門弁護士-』(TBS系、2016年、再放送は日曜21時)も、再放送第1話が12.6%と好調だった。

「松本さん目的で見ている人も多そうですが、ダジャレが連発される脱力系のストーリーが、重苦しい雰囲気の世の中で受けている」(木村さん)

 王道ど真ん中の恋愛ドラマも好調だ。5月31日から再放送が始まった『愛していると言ってくれ』(TBS系、1995年、再放送は日曜14時)もSNSでトレンド入りするほど注目された。

関連記事

トピックス

2013年に結婚した北島康介と音楽ユニット「girl next door」の千紗
《不倫報道で沈黙続ける北島康介》元ボーカル妻が過ごす「いつも通りの日常」SNSで垣間見えた“現在の夫婦関係”
NEWSポストセブン
秋篠宮家の長男・悠仁さまの成年式が行われた(2025年9月6日、写真/宮内庁提供)
《凜々しきお姿》成年式に臨まれた悠仁さま 筑波大では「やどかり祭」でご友人とベビーカステラを販売、自転車で構内を移動する充実したキャンパスライフ
NEWSポストセブン
中途採用応募者が急に増えて担当者は困惑(写真提供/イメージマート)
《SNSの偽情報で実害》中途採用に「条件満たさない」応募者が激増した企業、勝手にFラン認定された大学は「少子化の中、学生に来てもらう努力を踏み躙られた」
NEWSポストセブン
趣里(左)の結婚発表に沈黙を貫く水谷豊(右=Getty Images)
趣里の結婚発表に沈黙を貫く水谷豊、父と娘の“絶妙な距離感” 周囲が気を揉む水谷監督映画での「初共演」への影響
週刊ポスト
日本復帰2戦目で初勝利を挙げたDeNAの藤浪晋太郎(時事通信フォト)
横浜DeNA・藤浪晋太郎を大事な局面で起用する三浦大輔監督のしたたかな戦略 相手ファンからブーイングを受ける“ヒール”がCSの行方を左右する
週刊ポスト
宮路拓馬・外務副大臣に“高額支出”の謎(時事通信フォト)
【スクープ】“石破首相の側近”宮路拓馬・外務副大臣が3年間で「地球24週分のガソリン代」を政治資金から支出 事務所は「政治活動にかかる経費」と主張
週刊ポスト
15人の大家族「うるしやま家」(公式HPより)
《ビッグダディと何が違う?》フジが深夜23時に“大家族モノ”を異例の6週連続放送 今、15人大家族「うるしやま家」が人気の背景 
NEWSポストセブン
自身のYouTubeで新居のルームツアー動画を公開した板野友美(YouTubeより)
《超高級バッグ90個ズラリ!》板野友美「家賃110万円マンション」「エルメス、シャネル」超絶な財力の源泉となった“経営するブランドのパワー” 専門家は「20~30代の支持」と指摘
NEWSポストセブン
高校ゴルフ界の名門・沖学園(福岡県博多区)の男子寮で起きた寮長による寮生らへの暴力行為が明らかになった(左上・HPより)
《お前ら今日中に殺すからな》ゴルフの名門・沖学園「解雇寮長の暴力事案」被害生徒の保護者らが告発、写真に残された“蹴り、殴打、首絞め”の傷跡と「仕置き部屋」の存在
NEWSポストセブン
濱田よしえ被告の凶行が明らかに(右は本人が2008年ごろ開設したHPより、現在削除済み、画像は一部編集部で加工しております)
「未成年の愛人を正常に戻すため、神のシステムを破壊する」占い師・濱田淑恵被告(63)が信者3人とともに入水自殺を決行した経緯【共謀した女性信者の公判で判明】
NEWSポストセブン
指定暴力団山口組総本部(時事通信フォト)
《外道の行い》六代目山口組が「特殊詐欺や闇バイト関与禁止」の厳守事項を通知した裏事情 ルールよりシノギを優先する現実“若いヤクザは仁義より金、任侠道は通じない”
NEWSポストセブン
志村けんさんが語っていた旅館への想い
《5年間空き家だった志村けんさんの豪邸が更地に》大手不動産会社に売却された土地の今後…実兄は「遺品は愛用していた帽子を持って帰っただけ」
NEWSポストセブン