◆鳩山会館にセクシータレント
出資者たちが口を揃えるのは、「鳩山さんと実際に会えたことが出資の決め手になった」ということだ。前出・A氏の話。
「出資話を持ち掛けた後、I氏は実際に鳩山さんとの会食やパーティーをセッティングしてくれた。昨年12月に鳩山会館で開かれたクリスマスパーティーに招待もされた。鳩山さんとI氏が親しく話す姿を見て、2人の関係は固いと思ったのです。このパーティーでは、I氏から地球環境保全機構会長として紹介された鳩山さんが“意義のある活動をしていきたい”とスピーチしていました」
B氏もやはりパーティーに招待され、鳩山氏と複数回会っていた。C氏は病院建設を誘われる直前の2014年3月にI氏に都内の高級居酒屋店に呼ばれたと話す。
「6~7人の会食の席に鳩山氏が現われた。なぜかI氏以外にグラビアタレントのような女性も同席していたので、投資の話は一切しませんでした。それから約1か月後の4月4日にはI氏が仕切る形で鳩山会館で花見会が催されました。鳩山氏と秘書のほか横綱・白鵬関やセクシータレントのHやMなどが出席する華やかな会で、I氏の人脈に驚くとともに、鳩山家のブランド力に圧倒されました」(C氏)
さらに同年9月、I氏に招かれて鳩山会館に赴いたCを氏は、鳩山氏と幸夫人、I氏、そして2009年に急死した米歌手マイケル・ジャクソンの父であるジョセフ・ジャクソン氏との会食の機会を得たという。
ワールドワイドなI氏の交友関係を目の当たりにして、投資に対する疑念の気持ちは消失したという。だが前述の通り、いつまで経っても“鳩山資金”が振り込まれることはなかった。C氏の疑念が強まったのは今年7月だった。
「I氏と共通の知人でもある関西の会社経営者から1本の問い合わせ電話があったのです。内容は“鳩山さんがCさんに3億円融資して北海道に病院を設立させ、その事業が年利19%を鳩山さんに還元するほど成功していると。こんなオイシイ話はないから私も早急に1000万円を出資するようI氏から促されているが、本当か?”というものでした。そこでいよいよ疑念は確信に変わり、I氏のパーティーで知り合ったAさんやBさんに相談するようになった」(C氏)