続いてワイドショーの毎分グラフが急上昇したのは「成宮寛貴、引退」のニュースだった。ベッキー同様、“現役感”いっぱいでファンも多かった成宮からの突然の引退発表。直筆の文章の行間からは苦悩が溢れ、「自殺でもしたら、どうするのか」を始め、「かわいそう」「ひどい」と、コカイン吸引疑惑を報じた『フライデー』には抗議が殺到したと聞く。
数字が落ち着いたのは、成宮を「売った」とされる複数の“友人”がワイドショーのコンタクトに応じるようになってから。もともと、真相がわかりにくいニュースだったこともあり、視聴者がこのネタに付き合うことを止めたのである。
その逆で、「数字があるかと思ったら、それほどでもなかった」のがASKAだ。昨年末、彼が再逮捕される直前、『情報ライブ ミヤネ屋』(日本テレビ系)にASKAが電話出演した模様をノーカットで流した日の同番組は、「通常より3〜4%、低かった」とスポーツ紙のWEB版に取沙汰されたほどだった。
1日の『バイキング』(フジテレビ系)も同様で、この日は、ASKAからの突然の電話連絡により、これまで面識がなかったという同番組MCの坂上忍が食事をしながら、様々な話を聞いた“結果”が、坂上の口から丁寧に解説された。
ちょうど私も出演しており、フロアディレクターからは何度「(坂上に)質問してください」というカンペが出たかわからない。
ASKAの許可を得て、「話せることは話します」というスタンスだった坂上は、いつものように天才的な話術でショーアップもしていたし、かなり核心に触れる内容が生放送で次から次へと明かされたのだが、視聴率は上昇傾向にある同番組の前四週平均視聴率より1%ほど低いものだった。
そして江角マキコだ。朝のワイドショー側が数字を獲りたいF2層(35〜49歳の女性)にとっては“憧れの存在”だった時期もあるし、“落書き事件”や“ママ友いじめ”が報じられた際には間違いなく数字があった江角である。