●攻撃力では由伸巨人が長嶋巨人より下

 チーム打率が最も低いのは、2割3分6厘の1975年長嶋巨人。スタメンには柴田勲、土井正三、淡口憲治、王貞治ら錚々たる面々が並ぶが、『巨人V9 50年目の真実』(小学館)の著者・鵜飼克郎氏はこう語る。

「1975年は王が故障で出遅れ、柴田勲、土井正三らV9戦士もすでに全盛時の力はなく、打撃力ダウンは歴然でした」

「コンコルド打法」で知られ、1975年最弱期の主力だった淡口憲治氏が振り返る。

「V9時代はONがいるのが当たり前だったが、その年は長嶋さんが抜け、序盤は王(貞治)さんも不在で打順が定着しなかった。僕も1度だけ4番を任されたことがあるほど駒不足だったんです(苦笑)。特に誤算だったのはジョンソン。バリバリのメジャーリーガーとして鳴り物入りで入団したのに、スライダーが苦手で三振ばかり。“ジョン損”なんて呼ばれていた」

 1975年長嶋時代、主なスタメンの打率を見ると、柴田が.262で本塁打10本、土井が.264で7本、淡口は.293に12本、王でも.285と33本、ジョンソンは.197で13本しか打たなかった。

 2005年はすでに松井秀喜がメジャーに移籍した後だったが、ローズ、小久保裕紀、高橋由伸が中軸を担い、下位に清原和博や阿部慎之助が座る超豪華打線。本塁打数にしてもローズが27本、小久保が34本、阿部が26本であり、チーム打率も2割6分とまずまずだったが、主力の故障が相次いだうえに、打線には“内側”からヒビが入っていた。

関連記事

トピックス

足を止め、取材に答える大野
【活動休止後初!独占告白】大野智、「嵐」再始動に「必ず5人で集まって話をします」、自動車教習所通いには「免許はあともう少しかな」
女性セブン
今年1月から番組に復帰した神田正輝(事務所SNS より)
「本人が絶対話さない病状」激やせ復帰の神田正輝、『旅サラダ』番組存続の今後とスタッフが驚愕した“神田の変化”
NEWSポストセブン
大谷翔平選手(時事通信フォト)と妻・真美子さん(富士通レッドウェーブ公式ブログより)
《水原一平ショック》大谷翔平は「真美子なら安心してボケられる」妻の同級生が明かした「女神様キャラ」な一面
NEWSポストセブン
裏金問題を受けて辞職した宮澤博行・衆院議員
【パパ活辞職】宮澤博行議員、夜の繁華街でキャバクラ嬢に破顔 今井絵理子議員が食べた後の骨をむさぼり食う芸も
NEWSポストセブン
《那須町男女遺体遺棄事件》剛腕経営者だった被害者は近隣店舗と頻繁にトラブル 上野界隈では中国マフィアの影響も
《那須町男女遺体遺棄事件》剛腕経営者だった被害者は近隣店舗と頻繁にトラブル 上野界隈では中国マフィアの影響も
女性セブン
山下智久と赤西仁。赤西は昨年末、離婚も公表した
山下智久が赤西仁らに続いてCM出演へ 元ジャニーズの連続起用に「一括りにされているみたい」とモヤモヤ、過去には“絶交”事件も 
女性セブン
日本、メジャーで活躍した松井秀喜氏(時事通信フォト)
【水原一平騒動も対照的】松井秀喜と全く違う「大谷翔平の生き方」結婚相手・真美子さんの公開や「通訳」をめぐる大きな違い
NEWSポストセブン
海外向けビジネスでは契約書とにらめっこの日々だという
フジ元アナ・秋元優里氏、竹林騒動から6年を経て再婚 現在はビジネス推進局で海外担当、お相手は総合商社の幹部クラス
女性セブン
大谷翔平の伝記絵本から水谷一平氏が消えた(写真/Aflo)
《大谷翔平の伝記絵本》水原一平容疑者の姿が消失、出版社は「協議のうえ修正」 大谷はトラブル再発防止のため“側近再編”を検討中
女性セブン
被害者の宝島龍太郎さん。上野で飲食店などを経営していた
《那須・2遺体》被害者は中国人オーナーが爆増した上野の繁華街で有名人「監禁や暴力は日常」「悪口がトラブルのもと」トラブル相次ぐ上野エリアの今
NEWSポストセブン
交際中のテレ朝斎藤アナとラグビー日本代表姫野選手
《名古屋お泊りデート写真》テレ朝・斎藤ちはるアナが乗り込んだラグビー姫野和樹の愛車助手席「無防備なジャージ姿のお忍び愛」
NEWSポストセブン
運送会社社長の大川さんを殺害した内田洋輔被告
【埼玉・会社社長メッタ刺し事件】「骨折していたのに何度も…」被害者の親友が語った29歳容疑者の事件後の“不可解な動き”
NEWSポストセブン