入団時に「50セーブしたい」と豪語したミセリは4月17日のヤクルト戦前に、二軍降格を説得する首脳陣と衝突。二軍に落とせない契約だったため、ミセリは「解雇してみろ」とばかりに首を斬るポーズを見せて首脳陣を挑発。その2日後に退団が発表されるというドタバタ劇を引き起こした。打撃陣同様、ベンチ、フロントの内ゲバが“投壊”の原因となってしまった。
●1点差負け12球団ワースト
打では2017年由伸巨人がワースト、投では2005年堀内巨人が最低、1975年長嶋巨人は両方で“次点”と、総合力では甲乙、いや丙丁つけがたい結果となった。
前出の淡口氏は、
「1975年は弱かったが、終盤に練習しまくって翌年は優勝した。長嶋監督はベンチの裏でヤカンを蹴ってボコボコにするほど喜怒哀楽を出し、選手を鼓舞したが、由伸監督は感情を出さない。選手は怒ってくれた方がやりやすい面がある」
と、由伸監督の今後の変化を促す。前出の関本氏はこう語る。
「戦力は3時代ともに過渡期にあり、安定していない。あとは監督の差だが、1点差負けは監督の責任と言われます。今年は開幕から1点差ゲームはリーグ戦で5勝13敗。交流戦では1勝4敗と12球団ワースト。この成績をどう判断するかです」