「ですが、皇位継承権をもつ悠仁さまを紀子さまが出産されたことは、男児のいない皇太子家との“序列”を少しいびつなものにしてしまったのです」(前出・宮内庁関係者)
生前退位が来年末、あるいは2019年3月に迫る一方で、「女系・女性天皇」や「女性宮家創設」といった皇室を巡る問題は、解決の糸口をみないままでいる。眞子さまの婚約内定によって、再び浮き彫りとなった「皇族の減少」という喫緊の課題もある。
そんな状況にあって、皇室が一枚岩であるべきときに、両家の関係を危惧されていらっしゃったのは他でもない陛下であり、美智子さまだった。
「会見と公務のバッティングという話だけではありません。眞子さまのご婚約について、秋篠宮ご夫婦は両陛下には以前から丁寧にご報告されていた一方で、皇太子さまには充分に情報が伝わっていなかったという話も囁かれています。ご報告の“義務“があるかないかは別として、次の天皇への即位を目前に控える皇太子さまが知っておいた方がいいこともあったかもしれません。
ご一家を紀子さまの誕生会にお呼びになったのは、そうした両家のバランスを正そうという美智子さまのご配慮があったのではないでしょうか。美智子さまと、雅子さまと紀子さまという“2人の嫁”との異例の夜が実現することになったのには、美智子さまの強いお気持ちがあったのでしょう」(前出・宮内庁関係者)
撮影/雑誌協会代表取材
※女性セブン2017年9月28日号