しかも、今回同様、なんとも味わい深いエピソードが付いて来るのも戸田恵梨香の恋愛の特徴だ。
その昔、某アイドルとツーショットで居るところを『女性セブン』が激写。記者に対してその男性アイドルがとった男前な言動が、おおいに話題になったものだ。通常、アイドルは交際を認めないものだが、彼は堂々と認め、彼女を守ったのである。
その男性については、「戸田の父親に挨拶済み」という話まであった。どういうワケか、彼女の恋人は、父の“お墨付き”をもらわないことには本格的に進展しないらしい。
そう、続いてのキーワードは「お父さん」。もっとも有名なエピソードでは、新進気鋭の俳優が戸田の父に挨拶に行ったところ、「まだ早い」と叱咤され、結果、二人が破局してしまったというものだ。既に主演女優だった娘とは「釣り合いがとれない」ということだったのか。それとも、ちょっと不良っぽい風貌のその俳優が父の好みには合わなかったのか。いずれにせよ、父の叱咤が、若い二人のブレーキになってしまったことは間違いなさそうだ。
この文脈でいうと、今回の相手=モデルで俳優の成田凌は、「まだ、まだ早い」のでは?
今回の物損事故のリアクションも、戸田を庇っているようには見えなかったし…。果たして戸田の父はどう見ているだろうか。
その成田と戸田は『コード・ブルー~』での共演シーンがことさら多かったようには思わなかったが、成田は今シリーズで初めて登場した出演者。
『コード・ブルー~』では第1シリーズから主演の山下智久を始め、新垣結衣、浅利陽介、比嘉愛未らと戸田は、定期的に食事会をしていたといい、カラオケなどにも行っていたという。つまりは、男女を超えた同志のような間柄だ。
そこに入って来た、文字通りの新人男子がHey!Say!JUMPの有岡大貴と成田凌だった。
ジャニーズとの共演も“付き合い”も多い戸田が、有岡になびく可能性は色々な意味で低く、彼女のお眼鏡にかなったのが成田凌だったというワケか。
かつて、あの矢口真里は、無名の俳優とばかりウワサになり、芸能界では“矢口あげまん説”が蔓延っていたものだが、戸田も、それに近いようなところがある。今回の成田は、いままでの相手の中で、もっとも「先物買い」だと言えよう。
戸田恵梨香がなぜモテるのかは、同性から見ると、とてもよくわかる。まずは関西人ならではの開けっ広げで、とてもオープンな性格。反面、同年代の女優の中では、太陽というよりは月のような役が多く、つまりは高い演技が求められても来たが、見事、それに応じ、演出陣からも先輩の共演者からも高評価を得てきた。
今春、木村拓哉主演の映画『無限の住人』のキャンペーンで何度も戸田恵梨香の言動を間近で見たが、ヒロインの杉咲花が若さからか、どこか、ちょこまかしていたのに対し、戸田は実に堂々としていて、無駄に笑うこともなければ、口数も多くはなかった。