そして、この日、大活躍をしたのは「カズ」こと渡辺和洋アナだった。山崎アナ&おばたの“証人”として婚姻届にサインした陣内智則の嫁、松村未央アナによる「芸人の浮気は、1、2回はしょうがない」という“クレーム”がスタジオモニターに出たときだ。
突然、「ハイ」と手を挙げて立ち上がる渡辺アナ。「お前が話すときやないやないか」とさんまに制止されるも、自分の体験を話し始めるカズ。
言われてみれば10年前、カズは自身の浮気を週刊誌に大々的に報じられた経験をもつ。いわゆる“文春砲”のはしりだったかもしれない。同番組のナレーションの文言をそのままいただけば「かつて、とある過ちを犯し」「地獄を見た」のである。
「10年も前やろ」「あのとき(の報道)は痛かったな」とカズを思いやるさんまのコメントを遮るかのように、以来、GPSで自分の居場所を妻に伝えていることや、「人間は、変われます」と訴え続けるカズ。
「一度ついたシミは二度と消せないと思います」とも言い、白いシャツがいまは「オフホワイト」になっていると…。もちろん、上手に座る雨上がり決死隊の宮迫博之を巻き込む“フリ”である。
表情を変えず、「白になれ~、白になれ~」と唱えながらシャツを洗濯する様を表現したり、これまで以上に声を張り、「洗わなかったら、人間、終わりです」と、選挙演説のように訴えるカズ。途中、伊藤アナから「がんばれ! カズ!」と激励が飛んだり、佐野アナが「みんな、もう忘れてるから」と小声で励ます場面もあった。思えば佐野アナもバラエティー番組内で海外での“お遊び”をカミングアウトして批判を浴びたり、数年前にはバツ2になったことをKis-My-Ft2の前で発表したり…と、“いろいろ”乗り越えてきている。
カズの下りは、もちろん打ち合わせ通りだったと思われるが、アナウンサーらしく、完璧な間と緩急で自身のこの10年の想いを切々と語ったのは、見事だったというしかない。
番組後半ではさらに驚くことがあった。三宅アナの息子が、「よしもとクリエイティブエージェンシー」のマネジャーになっていて、スタジオに立ち会っているところが宮迫から暴露され、その姿がカメラに抜かれたのである。
三宅アナは『ジャンクSPORTS』でダウンタウンの浜田雅功と長年共演していた“縁”があったからだろうか。テレビ局員の子息が業界人になるのは既成事実のようなものだが、マネジャーになるというのは珍しい。
そんな縁で、エンディングコーナー「閉店ガラガラ」(この日は、結婚式企画ということで「開店ガラガラ」だった)では、その三宅アナがホリケンと共にオンエアをゲット。息子を人質(?)にとられているからこその大サービスだった。
この日、出ていた男子アナでは、倉田アナがかつてドリカムのコンサートでバックダンサーを見事に務めたり、伊藤アナはその昔『めざましテレビ』で「アミーゴ伊藤」としてコスプレをして毎朝サンバを踊っていた。