◆第2位『あまちゃん』 アキ
好きな朝ドラヒロイン第2位は、能年玲奈(現・のん・25才)が演じた第88作『あまちゃん』(2013年)のアキだ。
東京で引きこもりがちだった女子高生が、母・春子(小泉今日子・53才)の実家・岩手県北三陸市に引っ越し、海女の生活を通して元気を取り戻し、やがてアイドル歌手を目指す物語。宮藤官九郎脚本によるオリジナルストーリーが話題となった。
「ヒロインのお母さんと同世代なので、娘とアキちゃんを重ね合わせ、ずっと子を見守る母の気持ちでした。同じ夢を追っていても、親は応援することしかできません。そんなことを実感するドラマでした」(福岡県・54才・主婦)
当初、「新人でへたくそですが、精いっぱい食らいついていきたい」と語っていたように、この頃の能年は、ほぼ無名の女優。ドラマの役を通して女優としても成長していく姿を毎日少しずつ見ることができ、視聴者を育てているような気持ちにさせてくれた作品だった。
「人生ブレまくりのヒロインでしたが、彼女が動くことで、人生ままならないことや、震災のことも考えるようになった、愛すべきヒロインでした」(コラムニストのペリー荻野さん)
コラムニストの今井舞さんもアキと過ごした時間を「幸せな半年間だった」と話す。
「初見の登場人物がアイドルになるという物語とともに、スターへの階段を駆け上がっていく展開を見るのが新鮮で、これまで見たことがない世界観に魅了されました」
ちなみに、第3位は『おしん』(1983年)のしん(小林綾子・46才)、第4位は『ひよっこ』(2017年)のみね子(有村架純・26才)、第5位は『半分、青い。』(2018年)の鈴愛(永野芽郁・19才)だった。
※女性セブン2019年3月28日・4月4日号