ナイナイを酷評していた松本
◆会見後すぐにさんまに相談
加藤の発言を受けたのか、7月25日に放送されたラジオ『岡村隆史のオールナイトニッポン』(ニッポン放送)で、岡村は番組開始から30分にわたって一連の騒動に言及した。そこでは、会見の前日に宮迫から連絡があって「(相方の)蛍原(徹・51才)を頼む」と告げられたことや、会見後に明石家さんま(64才)に電話で相談したことが明かされた。
岡村の動きを吉本関係者は複雑な思いで見ていたという。
「長らく松本派と見られていた宮迫さんですが、会見前にいちばん大切な相方を頼むと電話した相手は岡村さんなんだと…。その岡村さんがいの一番に相談したのはさんまさん。岡村さんは真面目で寡黙な性格で知られ、一時はメンタルを患って芸能活動を休んだほどですが、今回の件では自ら周囲に連絡をとるなど積極的に動いていた。それでもやっぱり松本さんには連絡をとれなかったんでしょう。本当に吉本大分裂の危機だと感じました」(吉本関係者)
これまで岡村と松本の間には深く大きな溝があった。
「ナイナイがデビューしたのは、ダウンタウンの全盛期。当時はダウンタウンに認められることが、スターへの近道でした。実際、今田耕司さん(53才)や東野幸治さん(51才)、ココリコらはダウンタウンとの共演をきっかけにして人気者になりました。彼らは松本さんには頭が上がらないはずです」(前出・吉本関係者)
松本の影響力に加え、吉本経営陣の大崎・岡本のラインは過去に数々の軋轢を生んだ。
「吉本における松本さんの存在感は別格です。吉本幹部が松本さんに忖度することは珍しくない。以前、タカアンドトシが日本武道館で単独ライブをしようとしたら、『武道館でライブをやったのは松本さんだけだから』との理由で上層部がストップをかけた話は有名です」(前出・吉本関係者)
その松本に“睨まれた”のが、岡村だった。
「東京に出てブレークしたナイナイに松本さんは厳しかった。1994年に発売された松本さんの著書『遺書』の中でも『ナインティナインはダウンタウンのチンカス』と酷評されています。岡村さんは、それから松本さんを怖がり、避けるようになりました」(前出・吉本関係者)
「岡村もしゃべりたいと言ってくれている」。7月28日に放送された『ワイドナショー』(フジテレビ系)で、松本は岡村から“会談”を持ちかけられたことを明かした。これまでの経緯があったからこそ、岡村が松本とのコンタクトを求めたことに、衝撃を受ける関係者も多かった。
※女性セブン2019年8月15日号
いまだ復帰の道は見えない宮迫と亮(撮影/平野哲郎)