以前、『笑っていいとも!』(フジテレビ系)の「テレフォンショッキング」に出演した際、「出演祝」のスタンド花が、木村多江からの一基だけだったMEGUMI。だが、女優やタレント仲間とは異なる、プライベートのネットワークが彼女の仕事に独特の輝きを放させているのは間違いないだろう。
『台風家族』の公開が遅れたことで、もう一つMEGUMIにとってラッキーと思えることがある。それは、三浦春馬、多部未華子の『アイネクライネナハトムジーク』、佐藤健の『ひとよ』と、話題作への出演が続くことになったからだ。
ちなみに『ひとよ』は白石和彌監督。『台風家族』公開の背中を押すことにもなった『麻雀放浪記2020』や、香取慎吾主演の『凪待ち』でもメガホンをとっている。
以前、MEGUMIと『知りたがり!』(フジテレビ系)で共にコメンテーターをしていたとき、小池栄子について語り合ったときがある。舞台や映画で「顔芸」ともいうべき大胆な表情を見せ、評価されつつあった小池に対し、MEGUMIは「私には、あれはできない」と言っていたのを覚えている。
でも、異なるタイプとして、いま、MEGUMIは間違いなく、映像の世界で「選ばれる女優」になっている。
もともと歌手を夢見ていた少女がグラビアの世界に飛び込んで20年。実りの秋を目前に「MEGUMIの季節」がやってきた。
撮影/高柳茂