芸能

石田ゆり子 ブーム続く理由はその希有な存在感

 口数が少ないからといって、機嫌が悪いわけでもなく、人の話に耳を傾けていないわけではない。前述のようにクスクス笑ったり、終始笑みを浮かべているのだから。必要以上のことは喋らないのである。

 だが、件の「今年の目標」の書初めで、もっとも笑いをとったのは石田ゆり子だった。また照れ笑いをしながら、「鍛」の一文字を記した石田。そのココロは「護る(守る)というのを、意志を貫く、目標を守るという意味に置き換えて、鍛錬の鍛です。私は、すごい怠け者で、ウチに居ると、だらだらだらだら…、だっらだらだっらだらする生活を送りがちなんですね…。もう年齢的にも本当にマズイなと…、カラダも心も、ちょっと、ちゃんと鍛えて、この『BG』で最後は、皆さんの側のほうに行きたい」。

 ここで場内の木村ファンから大爆笑と大拍手が起きた。石田は続けて「できたら最後はアクションをやって終わりたい。本当にそう思っていて…、アクション習いたいな…、自分の身体を鍛えたいです」と締めた。

 けっこう、それは短期間でやらなければならないと指摘した宇賀なつみアナから「もう何か始めたりは、されてるんですか?」との質問が飛んだが、案の定、首を大きく振る石田。

 木村ドラマの共演者選びは昨今難航するとの報道もあるが、ここまで木村の女性ファンたちの共感を得た石田は、最適なキャスティングだったかもしれない。

“逃げ恥”で再ブレイクして以来、CM契約社数も急増。『KIRINキリンビバレッジFIRE』では、仕事中の交通警備員、コンビニ店員らのハートに寄り添い、『パナソニックリフォーム』ではムロツヨシとの夫婦役が微笑ましい。『女性セブン』では、そのムロに心を許している石田の様子が報じられたが、独身を貫く石田に果たして春が来るのか否かも興味深い。

 さらに、『資生堂表情プロジェクト』では、樋口可南子、篠原涼子、宮沢りえ、真木よう子、杏らと共演。モード系の女優が揃うなか、コンサバな石田が一人加わったことで、ユーザー女性の安心感が違ってくるように思う。

 かつての“癒し系”タレントのようでもありながら、同年代女性の等身大のようでもある稀有な存在。再ブレイク後のブームは今年まだまだ続くと予想されるが、この「石田ゆり子ブーム」を誰よりも愉しんでいるのは、当の石田ゆり子なのではないかと『BG〜』の会見で感じた。

 そして「上昇志向が強く、そのためには手段を選ばない」厚生労働大臣という役どころは、女優・石田ゆり子の存在をさらに確実なものにするであろう。『BG〜身辺警護人〜』第2話も楽しみだ。

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