「1959年に38勝を挙げ、巨人との日本シリーズに臨んだ杉浦は、長嶋を徹底的に抑え込み、4連投して4連勝。今でこそパ・リーグも人気があるけど、当時肩身の狭かったパ・リーグファンが、杉浦の熱投にどれだけ歓喜したことか。今のファンにはわかんないだろうなぁ」(74・元会社員)
トップ20に入った選手は、いずれも大記録の持ち主だが、ファンに熱く支持された理由は、その記録を築き上げたひとつひとつの試合、プレーにドラマがあったことが大きかったようだ。そんな野球の魅力を体現してきた選手こそが、歴代最高の選手。大谷にもぜひ、そんな選手になってほしいものである。
◆週刊ポスト読者が投票したプロ野球総選挙〈投手部門・上位20人〉
(カッコ内は主な球団。数字は票数)
1位 金田正一(国鉄、巨人)242
2位 稲尾和久(西鉄)98
3位 江川卓(巨人)84
4位 野茂英雄(近鉄)81
5位 江夏豊(阪神、広島)69
6位 星野仙一(中日)51
7位 大谷翔平(日ハム)35
8位 沢村栄治(巨人)34
9位 村田兆治(ロッテ)25
10位 田中将大(楽天)23
11位 杉浦忠(南海)22
12位 ダルビッシュ有(日ハム)20
13位 伊藤智仁(ヤクルト)19
14位 村山実(阪神)17
15位 津田恒実(広島)16
16位 堀内恒夫(巨人)15
17位 斎藤雅樹(巨人)13
18位 黒田博樹(広島)12
18位 佐々木主浩(横浜)12
20位 山田久志(阪急)11
※週刊ポスト2018年2月16・23日号