鬱積する美智子さまのご不安。それは眞子さまの「お相手選び」に表出した。前出・宮内庁関係者が語る。

「女性皇族の中には、“恋愛と結婚は別”と割り切って考えているかたもいらっしゃいます。自由に恋愛を楽しまれても、皇族としての結婚相手選びにはまた別の『判断基準』を設けられているわけです。ですが、眞子さまは小室さんとの自由恋愛の延長上に結婚を見出された。

 美智子さまは、本来であれば、そこに一度ストップをかけて見極めるべきは母親である紀子さまの役割だとお考えだったのではないでしょうか。紀子さまは、結婚以来美智子さまの一挙手一投足から皇族としての振る舞いを学ばれてきました。そんな紀子さまの努力を美智子さまもご覧になっていらっしゃいました。

 ただ、紀子さまなりに真剣に考えられた時代に即した教育方針だったとしても、美智子さまにとってはこれまでに実体験から作り上げられたご自身の皇族観とは相容れない部分があったということも否めないでしょう。紀子さまの子育てを心配された美智子さまが、それとなく助言されたこともあったと聞きますが…。

 それでも今回、皇室を揺るがすほどの大問題を引き起こすことになってしまいました。美智子さまは、紀子さまに“決定的な不信感”を抱かれてしまったようなのです。紀子さまも美智子さまのご心中がおわかりになるからこそ、足元が崩れるような、震えるような不安をおもちのようです」

 別の宮内庁関係者はこう話す。

「小室さんの家族のトラブルが表沙汰になって以来、紀子さまは“皇后陛下に合わせる顔がない”とお嘆きになっているといいます」

 2月1日の夜、美智子さまは雪の舞う中、急きょ雅子さまの元へ足を運ばれた。きっかけは、その日発売された『週刊新潮』だった。記事を要約すると、美智子さまは、雅子さまが長期療養中なので、皇后としての職責の一部を紀子さまに引き継ぎたいとお考えで、「これからは、秋篠宮妃をよろしくね」と周囲にお話になっているという内容だった。

「ですが、一連の騒動を経て、どうやら美智子さまのお気持ちは記事の内容とは正反対だったようです。美智子さまが“紀子さまこそ皇后にふさわしい”とお考えになっているとも読める内容に強い怒りを覚えられたようです。完全に否定しなければと思ったからこそ、前代未聞の雪夜の強行軍に出られたのでしょう。雅子さまへのフォローという意味合い以上に、“紀子さまには重責は担えない”という美智子さまの諦念にも似たお気持ちがあったようなのです」(前出・別の宮内庁関係者)

 美智子さまが、「皇后」という立場にいらっしゃる時間はあと1年。だが、美智子さまの憂いは尽きない。

※女性セブン2018年5月3日号

関連記事

トピックス

全米の注目を集めたドジャース・山本由伸と、愛犬のカルロス(左/時事通信フォト、右/Instagramより)
《ハイブラ好きとのギャップ》山本由伸の母・由美さん思いな素顔…愛犬・カルロスを「シェルターで一緒に購入」 大阪時代は2人で庶民派焼肉へ…「イライラしている姿を見たことがない “純粋”な人柄とは
NEWSポストセブン
各地でクマの被害が相次いでいる
JR東日本はクマとの衝突で71件の輸送障害 保線作業員はクマ撃退スプレーを携行、出没状況を踏まえて忌避剤を散布 貨物列車と衝突すれば首都圏の生活に大きな影響出るか
NEWSポストセブン
真美子さんの帰国予定は(時事通信フォト)
《年末か来春か…大谷翔平の帰国タイミング予測》真美子さんを日本で待つ「大切な存在」、WBCで久々の帰省の可能性も 
NEWSポストセブン
(写真/イメージマート)
《全国で被害多発》クマ騒動とコロナ騒動の共通点 “新しい恐怖”にどう立ち向かえばいいのか【石原壮一郎氏が解説】
NEWSポストセブン
シェントーン寺院を訪問された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月21日、撮影/横田紋子)
《ラオスご訪問で“お似合い”と絶賛の声》「すてきで何回もみちゃう」愛子さま、メンズライクなパンツスーツから一転 “定番色”ピンクの民族衣装をお召しに
NEWSポストセブン
ことし“冬眠しないクマ”は増えるのか? 熊研究の権威・坪田敏男教授が語る“リアルなクマ分析”「エサが足りずイライラ状態になっている」
ことし“冬眠しないクマ”は増えるのか? 熊研究の権威・坪田敏男教授が語る“リアルなクマ分析”「エサが足りずイライラ状態になっている」
NEWSポストセブン
“ポケットイン”で話題になった劉勁松アジア局長(時事通信フォト)
“両手ポケットイン”中国外交官が「ニコニコ笑顔」で「握手のため自ら手を差し伸べた」“意外な相手”とは【日中局長会議の動画がアジアで波紋】
NEWSポストセブン
11月10日、金屏風の前で婚約会見を行った歌舞伎俳優の中村橋之助と元乃木坂46で女優の能條愛未
《中村橋之助&能條愛未が歌舞伎界で12年9か月ぶりの金屏風会見》三田寛子、藤原紀香、前田愛…一家を支える完璧で最強な“梨園の妻”たち
女性セブン
土曜プレミアムで放送される映画『テルマエ・ロマエ』
《一連の騒動の影響は?》フジテレビ特番枠『土曜プレミアム』に異変 かつての映画枠『ゴールデン洋画劇場』に回帰か、それとも苦渋の選択か 
NEWSポストセブン
インドネシア人のレインハルト・シナガ受刑者(グレーター・マンチェスター警察HPより)
「2年間で136人の被害者」「犯行中の映像が3TB押収」イギリス史上最悪の“レイプ犯”、 地獄の刑務所生活で暴力に遭い「本国送還」求める【殺人以外で異例の“終身刑”】
NEWSポストセブン
“マエケン”こと前田健太投手(Instagramより)
“関東球団は諦めた”去就が注目される前田健太投手が“心変わり”か…元女子アナ妻との「家族愛」と「活躍の機会」の狭間で
NEWSポストセブン
ラオスを公式訪問されている天皇皇后両陛下の長女・愛子さまラオス訪問(2025年11月18日、撮影/横田紋子)
《何もかもが美しく素晴らしい》愛子さま、ラオスでの晩餐会で魅せた着物姿に上がる絶賛の声 「菊」「橘」など縁起の良い柄で示された“親善”のお気持ち
NEWSポストセブン