芸能

『zero』有働アナに足りぬ“らしさ” 視聴率伸ばす課題は?

『あさイチ』の有働さんはどこへ?

 放送作家でコラムニストの山田美保子氏が独自の視点で最新芸能ニュースを深掘りする連載「芸能耳年増」。今回は、『news zero』(日本テレビ系)の新キャスターを務める有働由美子アナについて。

 * * *
 元NHKアナウンサー、有働由美子氏をメインに迎えた『news zero』の視聴率が、まるで“朝ドラ”か“大河ドラマ”、はたまた“月9”のそれのように連日取り沙汰されている。

 開始2週間。ネットニュースなどで指摘されるのは「視聴率急降下」である。いや、それは大げさだし、初回のフタケタは、いわば“ご祝儀相場”。そこからしばらく落ち着くのは、どんな番組とて同じだろう。

 長年、演者のチームワークの良さを誇ってきた『~zero』のメインも座組も大胆に替えたのだから、視聴者はまだ戸惑っている時期。

 落合陽一氏、GIMICO氏、大泉洋、矢部太郎、さらには、日テレ局員でトランスジェンダーを公表している谷生俊美氏ら、個性的なゲストにも視聴者からは賛否両論あるようだ。

 が、思い出してほしい。板谷由夏、桐谷美玲が登場したときにも、視聴者は少なからず違和感を抱いたものではないか。あの小林麻央さんでさえ、当初は「どうして?」と思われてたし、しゃべりでは素人だった村尾信尚キャスターに対しても、さまざまな意見があったものである。

 だが、そんな『~zero』が人気ニュース番組へと巣立ったのは、チームワークのなせるワザに他ならない。

 これまで何度も書かせていただいているが、放送作家として「演者が仲良く見える番組は視聴率が上がっていく」という持論が私にはある。当然、スタッフもそうだ。

『~zero』のスタッフや演者のチームワークの良さを目の当たりにしたのは、今年6月に行われた小林麻央さんを偲ぶ会でのこと。挨拶に立ったアナウンサーが「今日は、半分ぐらいが『~zero』(当時の番組名は『NEWS ZERO』)のスタッフ」と言い、会場内で流れるVTRも彼らが愛情込めて編集したと思われる。そして麻央さんを偲ぶコメントも、要所要所に“zero色”が際立つものだった。

 会の終盤、仕事先から駆けつけた嵐の櫻井翔が「麻央さんの夢を見た」と言い、夢の中で麻央さんから「10月からも頑張って…と言われた」とスピーチ。聞きようによってはビミョーな挨拶だったが100人近くは来ていたと思われる『~zero』のスタッフからは温かな笑いが起こっていた。

 タレントキャスターは、その櫻井のみを残して、日テレのアナウンサーも大幅に変わった『~zero』のメインにやってきたのが有働さん。

関連記事

トピックス

国民に笑いを届け続けた稀代のコント師・志村けんさん(共同通信)
《恋人との密会や空き巣被害も》「売物件」となった志村けんさんの3億円豪邸…高級時計や指輪、トロフィーは無造作に置かれていたのに「金庫にあった大切なモノ」
NEWSポストセブン
国民に「リトル・マリウス」と呼ばれ親しまれてきたマリウス・ボルグ・ホイビー氏(NTB/共同通信イメージズ)
ノルウェー王室の人気者「リトル・マリウス」がレイプ4件を含む32件の罪で衝撃の起訴「壁に刺さったナイフ」「複数の女性の性的画像」
NEWSポストセブン
愛子さまが佳子さまから学ぶ“ファッション哲学”とは(時事通信フォト)
《淡いピンクがイメージカラー》「オシャレになった」「洗練されていく」と評判の愛子さま、佳子さまから学ぶ“ファッション哲学”
NEWSポストセブン
年下の新恋人ができたという女優の遠野なぎこ
《部屋のカーテンはそのまま》女優・遠野なぎこさん急死から2カ月、生前愛用していた携帯電話に連絡すると…「ポストに届き続ける郵便物」自宅マンションの現在
NEWSポストセブン
背中にびっしりとタトゥーが施された犬が中国で物議に(FB,REDより)
《犬の背中にびっしりと龍のタトゥー》中国で“タトゥー犬”が大炎上、飼い主は「麻酔なしで彫った」「こいつは痛みを感じないんだよ」と豪語
NEWSポストセブン
(インスタグラムより)
《“1日で100人と寝る”チャレンジで物議》イギリス人インフルエンサー女性(24)の両親が現地メディアで涙の激白「育て方を間違ったんじゃないか」
NEWSポストセブン
藤澤五月さん(時事通信フォト)
《五輪出場消滅したロコ・ソラーレの今後》藤澤五月は「次のことをゆっくり考える」ライフステージが変化…メンバーに突きつけられた4年後への高いハードル
NEWSポストセブン
石橋貴明、現在の様子
《白髪姿の石橋貴明》「元気で、笑っていてくれさえすれば…」沈黙する元妻・鈴木保奈美がSNSに記していた“家族への本心”と“背負う繋がり”
NEWSポストセブン
イギリス出身のインフルエンサーであるボニー・ブルー(本人のインスタグラムより)
「タダで行為できます」騒動の金髪美女インフルエンサー(26)が“イギリス9都市をめぐる過激バスツアー”開催「どの都市が私を一番満たしてくれる?」
NEWSポストセブン
ドバイのアパートにて違法薬物所持の疑いで逮捕されたイギリス出身のミア・オブライエン容疑者(23)(寄付サイト『GoFundMe』より)
「性器に電気を流された」「監房に7人、レイプは日常茶飯事」ドバイ“地獄の刑務所”に収監されたイギリス人女性容疑者(23)の過酷な環境《アラビア語の裁判で終身刑》
NEWSポストセブン
Aさんの乳首や指を切断したなどとして逮捕、起訴された
「痛がるのを見るのが好き」恋人の指を切断した被告女性(23)の猟奇的素顔…検察が明かしたスマホ禁止、通帳没収の“心理的支配”
NEWSポストセブン
指定暴力団六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
【七代目山口組へのカウントダウン】司忍組長、竹内照明若頭が夏休み返上…頻発する「臨時人事異動」 関係者が気を揉む「弘道会独占体制」への懸念
NEWSポストセブン