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野球、サッカー、相撲、ゴルフなどのスポーツニュースを集めたページです。単に試合結果を紹介するのではなく、選手たちの人間関係やドラマの裏側を報じます。

4Aに挑戦し続ける羽生結弦選手の今後はどうなる
羽生結弦、事実上の現役続行宣言「芸術性も技術も」不利なルール変更に挑む覚悟
「事実上の現役続行宣言とみていいでしょう」。フィギュアスケート関係者がこう判断する根拠は、6月18日に放送されたスポーツニュース番組『S-PARK』(フジテレビ系)での羽生結弦(27才)の言葉だった。番組のインタビューを受けた羽生は、「ファンタジー・オン・アイス(FaOI)幕張公演で演技に込めたことは?」の質問に、こう答えたのだ。「まだ4A(4回転半ジャンプ)いろいろ工夫できるなっていうのは、ちょっと思っているんですよね。やっぱり北京五輪で注射打ちながらだったからこそ、火事場の馬鹿力みたいなものが、恐怖感のないアクセルが跳べたっていう状況の中で学べたことがかなりあるんですね。 その学べたことをもっと使っていきたいなと思いますし、4Aに向けては日々挑戦していきたいなっていう気持ちは強くあります。絶対降りたいなって思ってますね、もちろん皆さんが見ている前で、降りたいなって気持ちが強くあります」 北京五輪では4Aについて「やり切った」とし、これまで幾度となく引退の可能性が報じられてきた羽生だったが、ここにきて本人の口から前向きな発言が飛び出したのだ。スポーツジャーナリストの野口美惠さんは、「進退の決断は、日々変化していると思います」とした上で、羽生の発言についてこう語る。「4Aを降りる才能と可能性を持っている選手なので、“もう一度やってみよう”という気持ちが、北京五輪から4か月たって改めて出てきたのかな、と受け止めています。五輪はどうしても期待を背負ってしまいますが、いまは純粋に自分の理想に専念できる。『皆さんが見ている前で降りたい』という言葉に期待が高まりますね」 多くの関係者が羽生が競技を続ける覚悟を持っていると感じたのは、同番組で「究極のスケートとは何か」という問いに対し、こう答えたこともあったからだろう。「やっぱり芸術性は大事だと思うんです。(中略)ジャンプという点に関しても、もっともっと練習して、やっぱいまの羽生結弦がいちばんうまいなって、技術的にもいまがいちばんうまいなって思ってもらえるように、常に努力し続けたいなって思います」 この背景には、6月6〜10日に行われた国際スケート連盟(ISU)の総会で、芸術性の軽視とも捉えられかねないルール変更が可決されたことがある。表現力を評価する「演技構成点」が、これまでの5項目から3項目に減らされたのだ。「減らされた2項目は、羽生選手の持ち味である『技と技のつなぎ』『曲の解釈』で、この変更は羽生選手にとって今後不利になるのではないかと物議を醸しています。そんな中、羽生選手が『芸術性も技術も』と、このルール変更にも挑むような発言をしたことは一種の宣戦布告のようにも感じました」(スポーツ紙記者) アメリカの報道によるとISUは6月30日にGPシリーズのアサイン(出場選手の割り振り)を発表する。「もし羽生選手が現役続行となった場合でも、GPシリーズに出場せずに12月の全日本選手権に出場する可能性もあります。名前がないからと言って必ずしも引退というわけではないのです」(野口さん) 羽生にとって、再び「挑戦」の一年が始まろうとしている。※女性セブン2022年7月7・14日号
2022.06.26 07:00
女性セブン
松鳳山
人気力士・松鳳山「引退後は親方にならず退職」の裏に70歳再雇用と名跡不足の大問題
 7月場所の番付発表を5日後に控えた6月22日、元小結で38歳という現役最年長関取の松鳳山が引退届を提出。日本相撲協会は受理したと発表し、6月28日に本人の会見が行なわれる予定だ。長く人気力士として活躍した松鳳山だが、引退後は協会に残らない道を選んだ。その背景には、複雑な事情が見え隠れする。 今回の引退表明について、相撲担当記者はこう話す。「先の5月場所は東十両12枚目だったが、8日目から連敗が止まらず11日目に負け越しが決まった。3勝12敗となり、次の7月場所は2011年5月場所以来の幕下陥落が濃厚になっていた。年齢的に幕下からの復帰が厳しいとの判断だが、引退後は協会には残らないという」 力士が引退後に親方として相撲協会に残るためには、105ある「年寄名跡」のいずれかを取得する必要がある。取得には日本国籍を有するとともに、最高位が小結以上、幕内在位通算20場所以上、十両以上在位通算30場所以上のいずれかの条件を満たさなくてはならない。 つまり、幕内通算在位51場所の松鳳山には、襲名の資格がある。序二段で1回、幕下で2回、十両で1回の優勝経験があり、殊勲賞を1回、敢闘賞は3回受賞している。金星も5個獲得し、突き押しの激しい相撲で人気を集めた。通算成績は582勝605敗22休。知名度や実績は十分だ。しかし、松鳳山は退職の道を選んだ。「駒大相撲部から若嶋津(元大関)が興した松ケ根部屋(当時。現・放駒部屋)に入門した。前相撲からスタートし、初土俵から25場所で十両に昇進すると、関取の座を11年間(幕内通算51場所、十両通算17場所)守った。部屋で初の三役力士となるなど、看板力士として活躍したが、年寄名跡取得のメドが立たなかった」(前出・相撲担当記者)師匠は元・稀勢の里と名跡交換 現役中に年寄名跡が取得できない場合、借株を渡り歩いて定年などで空く年寄名跡の取得を目指すことが多い。現在、高砂一門の「錦島」(2021年6月退職の元大関・朝潮所有)と伊勢ケ浜一門の「友綱」(2022年6月退職の元関脇・魁輝所有)が空き株になっている。ただ、松鳳山は借株でも協会に残らなかった。協会関係者がこう言う。「本来、部屋の功労者は師匠から年寄名跡を譲り受けるものだった。先代の遺族の面倒を一生見ることなどが条件とされたが、今は一時金を支払って買い取るようなかたちになっている。そのため資金力のある力士が取得することになる。部屋の力士より一門の力士、一門の力士より他の一門の力士に譲ったほうが高い価値になる。表向きは売買が禁止されているが、指導料などのかたちでの先代との金銭のやり取りもあり、旧態依然とした年寄名跡の制度が大きな壁となった」 今回、好角家たちがクビを傾げたのは、師匠である元・若嶋津が1月場所中に65歳の定年を迎えていたにもかかわらず、弟子の松鳳山に年寄名跡を譲らなかったことだ。もともと「二所ノ関」の名跡を所有していたが、昨年12月、元横綱・稀勢の里と名跡を交換し、荒磯親方として定年後の再雇用制度を利用して参与として協会に残っている。相撲ジャーナリストが言う。「松ケ根部屋を興した元・若嶋津は、その後、名跡交換して二所ノ関部屋となった期間も通じて7人の関取を育てた。その出世頭が松鳳山だった。それゆえ、松鳳山が部屋を継承するものと見られていたが、定年直前の昨年12月に部屋付きの放駒親方(元関脇・玉乃島)に弟子を引き継ぎ、『放駒部屋』と改称。元・若嶋津は部屋付き親方となった。この段階で松鳳山に名跡を譲ることもできたが、若嶋津は参与として協会に残る道を選んだわけです。 背景には、師匠と弟子の間の“距離感”の問題があったとみられます。元・若嶋津と松鳳山は手が合わないことで知られている。松鳳山は相撲に対しては真摯だが、私生活で手を焼くところがあった。2010年の野球賭博事件でも、賭博に関与していたうえに、それを申告せず本場所に出場していたことが発覚。解雇されるところだったが、師匠の尽力により2場所出場停止で収まった経緯がある。そうしたこともあってか、元・若嶋津は松鳳山よりも、役場勤務から脱サラして角界入りした幕内力士・一山本のほうをかわいがっているという。5年後に一山本に名跡を譲るのではないか」 年寄名跡は一門の勢力とも密接に関係する。各一門の利益代表を選ぶ意味合いを持つ理事選においての「1票」になるからだ。そのため一門外に出ることへのハードルが高いが、一門内での受け渡しには寛容だ。つまり、松鳳山も二所ノ関一門内で取得を試みることはできたはずだが、そうした動きを見せた形跡がないという。前出・協会関係者が続ける。「一門の重鎮の尾車親方(元大関・琴風)は、元・若嶋津とは4大関時代のライバルであり盟友。他にも、同期であり同じ二子山部屋に所属した花籠親方(元関脇・大寿山)が理事として一門内の影響力が強いなど、松鳳山は師匠である元・若嶋津の協力がなければ一門内でも手当てが難しい状況があった」元横綱・白鵬も取得に苦労した もちろん、背景には慢性的な年寄名跡不足という問題もある。優勝44回の元横綱・白鵬でさえ年寄名跡「間垣」を取得するのに苦労した。時津風親方の元前頭・時津海の時津風親方が不祥事を起こして2021年2月に退職していなければ、襲名することができなかったともいわれている。2019年の元関脇・逆鉾の急逝によって閉鎖された井筒部屋の再興を志しているとされる元横綱・鶴竜も、横綱経験者は引退後も5年間まで現役名で親方として協会に残れる特権を利用して年寄名跡が空くのを待っている状態だ。若手親方はこう嘆く。「問題の根源は2014年に導入された70歳までの再雇用制度でしょう。現在、65歳以上の親方が参与として5人が再雇用されているが、これにより名跡の循環が悪くなった。ひと昔前は肥満が原因で定年前に亡くなることが多かったが、最近は角界も長寿社会となった。さらに70歳までの再雇用制度ができたことで、悪循環に陥っている。名跡の数は105と決まっており、慢性的に不足するようになった。 65歳から70歳までの再雇用期間の親方の給与はそれまでの70%とされ、5年間で約4000万円。65歳で年寄名跡を譲る場合、取得する側は費用としてその分を上乗せしなくてはならないというから、さらにハードルが上がることになる」 今後、松鳳山のような力士が続出すると予想されるが、再雇用制度の見直しが求められる展開もありそうだ。
2022.06.25 11:00
NEWSポストセブン
佐々木朗希の投球動作
佐々木朗希のフォークは「もっとよくなる!」 フォークの神様・杉下茂氏が提言
 6月11日のDeNA戦に登板後、登録抹消されていたロッテ・佐々木朗希が、6月22日の西武戦に中10日で登板。7回96球3安打無失点、9奪三振で6勝目を挙げた。登板間隔を空けながらも勝ち星を積み重ねる佐々木だが、160キロ超のストレートと決め球のフォーク、それ以外の球種の配分などには微妙な変化も見られる。元祖フォークボーラーとして215勝をあげたレジェンド・杉下茂氏(元中日ほか)の目には、どう見えているのかを聞いた。 ここまでの今シーズン、佐々木の勝利数はオリックス・山本由伸の7勝に次ぐ2位タイ。防御率も1位のオリックス・山岡泰輔の1.51、2位の山本の1.55に肉薄する1.56で3位につける。そして奪三振数114は、2位の山本の86を大きく引き離してリーグトップだ。 「登録抹消された10日間で、佐々木はリフレッシュに専念したようです。血行をよくするために時間をかけて風呂に入って、睡眠も8時間とったという。コンディションを整えたことでストレートの160キロ台の割合が前回の17%から33%へと増えました。セパ交流戦の3試合は勝ち星がなかったこともあり、中6日では疲れが抜けきらないのではないか」(担当記者) 6月11日のDeNA戦では8回94球(自責点1)で降板したが、160キロ超えのストレートが8球しかなく、140キロ台のスライダーを多投(20球)。打たせて取るピッチングだった。相手チームの4番・牧秀悟から打たれた本塁打は130キロのカーブだった。4月10日に完全試合を達成したオリックス戦では36球投げていたフォークは、この日のDeNA戦では17球にとどめた。 一方、中10日での登板となった6月22日の西武戦では、ストレートとフォークを主体に組み立て7回には西川愛也を6球連続フォークで三振に仕留めている。 抜群の切れ味と落差のフォークを駆使して3度の沢村賞(1951年、1952年、1954年)を獲得し、「フォークボールの神様」と呼ばれる杉下茂氏に、佐々木のピッチングについて聞くと、「佐々木君は大切に使われて幸せですね」という第一声だった。「ロッテは大切に扱っていますよ。カネさん(故・金田正一氏)を超えるピッチャーになるのではないかと期待していますが、カネさんは佐々木君くらいの年齢で、すでにかなり投げていましたからね。高校を中退してプロ入りし、2年目には350イニングですから。本当に、がむしゃらに投げていた」フォークは川上哲治を打ち取るためのボールだった 若い投手に無理をさせない育成法が主流となりつつあるが、金田氏や杉下氏の頃とは時代が違うということなのか。そう質問すると、杉下氏はこう応じる。「カネさんの場合は、(登板が多くても)疲労感がない。全身を使って投げているぶん、目いっぱいの力で投げることがないんですよ。佐々木君は肩の力で投げている。それに、ほとんど全員の打者に対して全力投球ですからね。そりゃ疲れる。それなりにお休みしないとまずいよね」 最速164キロのストレートと落差のあるフォークボールを武器とする佐々木だが、元祖フォークボーラーと呼ばれる杉下氏は、「佐々木君のフォークボールはこれからですよ。もっともっとよくなるでしょうね」としたうえで、今後何を意識するといいのかについてこう話す。「ストレートをどんどん投げることです。あくまでも基本はストレート。フォークの投げ方はストレートと同じです。ストレートを投げているうちに、フォークは自然によくなっていく。フォークを磨こうと思わず、少しでも速いストレートを投げることだろうね。あとは、カーブかな。みんな楽をしようとしているから、カーブではなくスライダーを投げている。カーブは腕全体で捻らないといいボールが投げられないが、ほとんどの選手がカーブの握りで滑らせて投げようとするから、スライダーになる。カーブを投げれば腕の振りがよくなる」 さらに杉下氏は「フォークボールをあまりたくさん投げなくていい」とも言う。「ボクは“フォークの神様”なんて呼ばれていますが、実は勝負どころでしか使わない大切な切り札の位置づけでした。だから1試合に5~6球しか投げなかった。主に巨人の川上哲治さんを打ち取るために投げていました。ボクのフォークが打者のバットに当たった記憶があるのは1回だけです」 そんな杉下氏は佐々木の課題としてコントロールを挙げた。「ボクが投球で大切にしていたのはコントロールです。打者の弱点を丁寧につけばスピードがなくても抑えられる。また、アウトコース、インコースは狙ったところを外れる場合も、ストライクゾーンの外側(ボールサイド)にいかないとダメなんです。佐々木君もコントロールは悪くないが、そのあたりがこれからの課題だね」 元祖フォークボーラーも認める佐々木朗希。どこまで進化するのだろうか。
2022.06.25 11:00
NEWSポストセブン
なぜここまで打てなくなってしまったのか…(時事通信フォト)
巨人・小林誠司、6月の打率0割… 慢性的な打撃不振は「指導者に責任の一端」の指摘
 ヤクルトに首位独走を許している巨人。苦戦の原因の1つは正捕手を固定できていないことだろう。大城卓三が攻守で精彩を欠き、6月2日に登録抹消。プロ5年目で初の二軍降格だった。そうしたなかでは、高卒3年目の山瀬慎之助とともに、この男も正捕手奪取の大きなチャンスとなるはずだが、打力が大きなネックになっている。プロ9年目の小林誠司だ。スポーツ紙記者が語る。「守備型の捕手ですが、ここまで打てないと厳しい。投手以下の打率だと8、9番は自動アウトの感覚になる。1試合で3打席回ると考えると、実質2回分攻撃が減っているようなものです。小林はアマチュア時代から打撃が秀でていたわけではない。広陵高でも社会人・日本生命でも下位打線に組み込まれていた。ただ、非力なわけではなくスイングはキレイなんです。パンチ力もあるのでフリー打撃では左翼席の中段にポンポン飛ばしていました。プロ1年目には63試合出場で打率.255をマークしている。打撃技術が上がらないのは本人の問題ですが、指導者にも責任の一端があるように感じます。打撃フォームを大きく変えるなど土台から作り直したほうが良いかもしれません」 6月はチーム最多の10試合にスタメン出場しているが、25打数0安打11三振と月間打率は.000で、打席の半分近くで三振を喫している(6月24日試合終了時点、以下同)。四死球での出塁もゼロだ。 6月22日のDeNA戦では2試合ぶりの先発マスクをかぶったが、2回の1打席目で遊ゴロ、4回の2打席目も一邪飛に倒れて28打席連続無安打。同点の6回の打席で代打・重信慎之介が告げられ、途中交代となった。今シーズンの打率.134、0本塁打、3打点では厳しい。この試合で先発のメルセデスが2回の第1打席で中前打を放ち、打率.176に。戸郷翔征も打率.143で小林はそれを下回る。野手としては屈辱的な数字だ。 2020年は10試合出場で打率.056、昨年も64試合出場で打率.093と1割にも満たないシーズンが2年も続いている。打撃は持っているセンスが大きく結果を左右するものなのはたしかだろう。 ただ、時折放つ惚れ惚れとするような打球を見ると、改善の余地があるのではないかと考えてしまう。侍ジャパンに選出された2017年のWBCでは全7試合で先発マスクをかぶり、20打数9安打でチームトップの打率.450、1本塁打、6打点をマーク。初出場した2017年のオールスターでは全パの2番手・金子千尋の初球の直球を左翼席中段へ叩き込む先制アーチを放ち、巨人の高橋由伸監督(当時)に祝福のハイタッチで頭をはたかれたのが話題になった。他球団のスコアラーも「小林に打撃センスがないとは思わない」とし、こう語る。「オールスターは直球勝負であることを差し引いても、あんな打撃ができるのだからセンスが全くないわけではない。実際に新人の時の打撃を見た時は懐が深い打ち方で、経験を重ねたら打率が上がるんじゃないかと感じましたし。不調の原因? うーん、詳しいことは分からないけど、スイングが年々小さくなっているように感じます。 本人も打撃で結果を出さないといけないという焦りがあると思う。相手投手に合わせて当てにいくような打ち方になっている。昔はあんな打ち方じゃなかった。賢い選手なので相手バッテリーの配球を読む力はあると思う。ただ、当てることばかりを気にすると球と衝突するような打ち方になり、タイミングが合わなくなって逆に空振りが増えてしまう。基本的に引っ張りの打者だと思うので、ノーサインの時は空振りを恐れず初球からもっと強く振った方がいいと思います」 2016年から4年連続リーグトップの盗塁阻止率をマークするなど強肩とインサイドワーク、ブロッキング技術は大きな魅力だ。打撃で覚醒を迎えられるか。
2022.06.25 07:00
JRA重賞はGI26勝を含む129勝
蛯名正義氏が考える「返し馬と馬券検討」 記録に現われない記憶を積み重ねる大切さ
 1987年の騎手デビューから34年間にわたり国内外で活躍した名手・蛯名正義氏が、2022年3月に52歳の新人調教師として再スタートした。蛯名氏の週刊ポスト連載『エビショー厩舎』から、返し馬と馬券検討についてお届けする。 * * * 前回、返し馬はジョッキーにとって大切な時間だということをお話ししました。テレビの競馬中継では、返し馬をじっくり放送することはないので、これを見られるのは競馬場へ行った人だけの特権です。実際に走る姿が見られるわけだから、間違いなく見たほうがいいと思います。馬券の発売締切まであまり時間がないけれど、いまはコース前にいながらネットで買うこともできますしね。 では、返し馬をどう見ればいいでしょうか。 競馬予想は過去の記録からその馬の傾向を読み取る一方、記録には現われない記憶が重視されるゲームのようなところがあります。なので、その馬の前走の返し馬の様子がどんな感じで、どんな結果だったかを比較していければ、こんなに頼りになるデータはない。大事なお金を賭けて馬券をずっと買い続けていくつもりなら、自分の印象というデータを積み重ねていくことは武器になるでしょう。「あれ、この前勝った時(負けた時)とは違うな」と気づけば、それは馬券検討の重要なファクターになるはずです。 もちろん競馬場にいてもすべての馬の返し馬を見ることはできない。それでもパドックで気になった馬や、ずっと追いかけている馬、もちろん個人的にファンだという馬なら見続けられるはず。競走馬についてはとにかく点ではなく線で見てみること。重賞クラスの馬だけでも見続けてみれば(何らかの形で記録しておけばなおさら)自分だけのデータベースになります。 僕らは勝つために自分が管理する馬を日々じっくり観察し、体調の推移について把握します。ファンはその結果をまずパドックや返し馬で見て、さらにレース結果を踏まえて馬のことを知ればいい。いろいろな厩舎の馬を知って比較することが、ギャンブルでの“勝利”につながるのではないでしょうか。 パドックではちょっと落ち着きがなかったけど、馬場に出たら堂々として、沈み込むようないいフォームで走り出したりするかもしれません。その馬はきっと狭苦しいパドックが好きじゃないのでしょう。ちらちら物見をしたり、尻っぱねをしたりというしぐさの一つ一つに意味がある。馬が何らかのメッセージを出しているということです。 返し馬に入ったところで放馬したり、制御不能で暴走したりすることがありますよね。馬は自分の背中に乗っているジョッキーが、自分より上なのか下なのか見極めることがある。暴走するのはジョッキーを舐めているともいえます。しっかり折り合いがつく馬は「このジョッキーには従わなくてはいけない!」と思っている。 リーディング上位の常連は馬を御する技術に長けていますが、単に上手い下手だけではなく、相性の良し悪しということもあります。それほど結果を出していなかったジョッキーが、それまで不振だった素質馬を従わせ「走るスイッチ」を押したりすることがあるのも競馬です。 ただし調教師になってしみじみ思うのは自分の厩舎の馬を見て「ああ、いい返し馬をしているなあ」と確信しても、なかなか結果にはつながらないものだなということです(泣)。【プロフィール】蛯名正義(えびな・まさよし)/1987年の騎手デビューから34年間でJRA重賞はGI26勝を含む129勝、通算2541勝。エルコンドルパサーとナカヤマフェスタでフランス凱旋門賞2着など海外でも活躍、2010年にはアパパネで牝馬三冠も達成した。2021年2月で騎手を引退、2022年3月に52歳の新人調教師として再スタートした。※週刊ポスト2022年7月1日号
2022.06.25 07:00
週刊ポスト
台湾、日本で人気沸騰の林襄
台湾プロ野球の可愛すぎるチアリーダー・林襄 ダンス練習と読書を欠かさない努力家
 日本のプロ野球でも北海道日本ハムファイターズのマスコットガール「FIGHTERS GIRL」(ファイターズガール)たちが披露した「きつねダンス」が空前のブームとなっているが、台湾プロ野球でもチアリーダーが注目を集めている。“可愛すぎるチアリーダー”として日本でも話題騒然なのが、台湾プロ野球・楽天モンキーズの専属チアリーダー「楽天ガールズ」の林襄(リンシャン/mizuki・24)だ。 楽天ガールズのメンバーにはタレントやモデルも多い。「みんな素敵で、芸能界でも大活躍しています。球団の雰囲気もすごくいいです」(林襄) 昨年オーディションで合格し、メンバー入り。今年、台湾で出版した水着写真集2冊も大ヒットしている。 楽天ガールズでの背番号は誕生日(1997年9月5日)にちなんで「95」。夢は「楽天ガールズとして、東北楽天ゴールデンイーグルス本拠地でパフォーマンスすること」だという。 素顔は努力家。ダンスの練習に加え、毎日、読書も欠かさない。「知識、教養を身に付け、可愛さと知性を両立させるチアガールになりたいです」取材・文/小野雅彦、上田千春 協力/李淑芳※週刊ポスト2022年7月1日号
2022.06.24 19:00
週刊ポスト
昨年5月以来の本場所の土俵へ(時事通信フォト)
夜遊び処分の元大関・朝乃山がついに復帰 幕下力士たちから“勘弁して”の悲鳴
 緊急事態宣言中のキャバクラ通いでキツいお灸を据えられた元大関・朝乃山が、7月10日に初日を迎える名古屋場所でいよいよ土俵に戻ってくる。 問題の夜遊びは昨年5月場所中に発覚し、出場停止6場所と報酬減額の処分を受けた朝乃山。東の正大関だった番付は、先場所は西幕下42枚目まで落ち、名古屋場所の番付発表では三段目となる見込みだ。6月11日には稽古風景が公開されたが、幕下以下がつける黒のまわし姿だった。「部屋の雑用もこなしているという。さすがに付け人やちゃんこ番は免除されているようです。ただ、朝乃山にしてみれば、3場所我慢すれば関取に返り咲けるという気持ちでしょう。三段目で優勝、幕下で2場所連続優勝すれば、十両に戻れる。十両も2場所で通過すれば、来年5月場所で再入幕できる計算です」(担当記者) ケガによる休場で大関から序二段まで番付を落とした照ノ富士や、朝乃山と同じガイドライン違反による出場停止で幕下まで落ちた阿炎、竜電が復帰後は周りを寄せつけずに関取、幕内に復帰したことを考えても、幕内上位を経験した力士と幕下クラスでは勝負にならないことは明らかだ。「同じ高砂部屋の関取には十両の朝乃若がいるが、かつての朝乃山の付け人。稽古の公開日には朝乃山が9勝3敗と圧倒していた。少なくとも十両までは無敗で返り咲くのではないか」(協会関係者) 朝乃山は四つ相撲なので、力量差のある相手を突き押しでケガさせる相撲になる心配はあまりないが、幕下力士らにとって“迷惑な話”なのは間違いなさそうだ。「阿炎が幕下まで落ちた時には周りが気の毒でした。幕下の優勝賞金は50万円で、給金がない幕下力士にとっては喉から手が出るほど欲しい。しかし阿炎は2場所続けて幕下優勝して50万円を独占し、十両でも優勝して200万円を手にした。今回の朝乃山はこれに加えて、三段目の優勝賞金30万円もあるだろうから、合計330万円。周りの力士からすれば、朝乃山を倒して注目されたいという気持ちより、“早く幕内に戻ってくれ”という感情が強くて当然です」(ベテラン記者) とはいえ勝ち続けるしか名誉回復の道はない。茨の道はまだ続く。※週刊ポスト2022年7月1日号
2022.06.24 07:00
週刊ポスト
坂本が欠場した期間にショートのスタメンで多く出場した高卒2年目の中山礼都(時事通信フォト)
巨人が悩む坂本勇人の後釜問題 高卒2年目・中山礼都、一塁定着・増田陸に光明
 交流戦で10位に終わった巨人。浮き彫りになったのは、“頼れる主将”坂本勇人(33)がいないと勝てないチームということ。坂本の後継者探しは数年前からチームの懸案事項だが、成果が出ているとは言い難い。 昨年の開幕前に先発ローテーション左腕の田口麗斗(26)を放出してまで廣岡大志(25)を獲得したのは、ポスト坂本を育てたいとの思惑が球団にあったためとされる。そのほかにも坂本の後釜と言われた選手は数多く、湯浅大(22)、若林晃弘(28)が期待されているが、これまで坂本ほどの目立った活躍はできていない。 とはいえ光明がないわけではない。 にわかに期待値が上がっているのが、高卒2年目の中山礼都(20)だ。坂本が戦線離脱した期間にショートのスタメンで多く出場し、守備では俊足を生かした広い守備範囲でチームを再三救った。 また、中田翔(33)や中島宏之(39)を押しのけてファーストのレギュラーに定着している打撃好調の増田陸(21)も、「入団時に『坂本2世』と期待された選手で、本職はショート。来年以降はショートで挑戦させても面白い」(巨人番記者)。 ただ、巨人で名ショートと呼ばれ、ヤクルトと西武を日本一に導いた名将・広岡達朗氏は「巨人の体制が変わらなければ、二の舞を演じるだけだ」と語る。「原辰徳監督を中心とする首脳陣が本気で後釜を作ろうとしないと、後継者なんて到底出てきませんよ。スカウトはレギュラーのライバルとなる素材を一生懸命獲っているんだけど、監督やコーチがこれを教えないもの。 私が監督なら何が何でも後釜を作るし、ショートだけでなく、全部のポジションでライバルを作って常に争わせるね。そのライバルを一生懸命教えて上手くなると、レギュラーはもっと上手くなりますよ。そうしないとレギュラーが伸びない。選手が安心したらチームは終わりなんです」 坂本は昨オフに後継者について、「実際、コイツやったら大丈夫かなという選手もまだいない」と語っていた。 後継者の誕生を最も渇望しているのは、坂本自身かもしれない。※週刊ポスト2022年7月1日号
2022.06.24 07:00
週刊ポスト
各球団のマスコットガールたちを一挙紹介(写真は北海道日本ハムファイターズのFIGHTERS GIRL/時事通信フォト)
野球場で輝く“勝利の女神”たち 12球団の踊るマスコットガールを大解剖
 北海道日本ハムファイターズの公式チア「ファイターズガール」が2022年から披露している「きつねダンス」が球界を席巻している。選手や観客が踊りを披露する公式動画は再生回数200万回を突破。一度聴いたら耳から離れない軽妙なメロディときつねの耳をつけたメンバーの可愛さも相まって、BIGBOSSに続く同球団の新名物となった。 人気はセ・リーグのファンにも波及。絶賛する声が飛び交い、「セ界征服」とまで称された。 もちろん他球団のマスコットガールたちも負けてはいない。東京ヤクルトスワローズは今月、「ツバメダンス」を初披露して話題に。阪神タイガースはリミックスした六甲おろしに合わせて踊る「TORACOダンス」を発信し、じわじわと人気を集めている。 球場に華を添える勝利の女神たちが、再び観客を呼び戻した。【パシフィック・リーグ】●北海道日本ハムファイターズ FIGHTERS GIRL(ファイターズガール) 1992年結成。今シーズン、空前の「きつねダンス」ブームを巻き起こし、選手たちをも魅了した。「セ界征服」と称された一大ムーブメントは、ダンスを見るためだけに球場に足を運ぶファンも出るなど、過熱する一方だ。●東北楽天ゴールデンイーグルス 東北ゴールデンエンジェルス 2005年、球団創設と同時に結成。コンセプトは「すべてはお客様の笑顔のために」「すべてはチームの勝利のために」「Respect each other」の3か条。地域密着活動の一環として、子どもたちに夢を持つ大切さを伝える活動にも力を注ぐ。●千葉ロッテマリーンズ M☆Splash!!(エムスプラッシュ) 2004年結成。全員がマリーンズ・ダンスアカデミーのインストラクターで、レッスンを通じて子どもたちにチアダンスの魅力を伝える活動も。「球場のどこにいてもパワーが届くようパフォーマンスする」がポリシー。●埼玉西武ライオンズ bluelegends(ブルーレジェンズ) 2011年結成。バラエティ豊かなダンスと、フラッグを用いたパフォーマンスが大きな特徴。アクロバットやバトン、新体操を得意とするメンバーも在籍するなど個性豊かで、チームのポリシーは「ファンの皆様と一体となれるパフォーマンス」。●福岡ソフトバンクホークス ハニーズ 1993年結成。「かっこよさの中に可愛さもあるユニフォームでのダンスも見どころのひとつです」(メンバーのSHOKO)。今年は12球団で初となる男性メンバーがパフォーマーとして加入し、バク転やバク宙など見応えのあるアクロバットも披露する。●オリックス・バファローズ BsGirls(ビーズガールズ) 2014年に結成。球界初のダンス&ヴォーカルユニット。ヴォーカル4人、パフォーマー10人の編成で、球場でのパフォーマンスのみならず、CDリリースやワンマンライブの開催など、幅広く活動している。【セントラル・リーグ】●読売ジャイアンツ VENUS(ヴィーナス) 1994年、に「ファイアーガール」を結成、2016年から「ヴィーナス」として活動。現在、広島カープを除く11球団にマスコットガールが存在するが、最も長い歴史を持つ。●東京ヤクルトスワローズ Passion(パッション) 2011年結成。今年6月4日に、YOASOBIの楽曲「ツバメ」に合わせた「ツバメダンス」を初披露して話題に。「連覇に向けて野球観戦をさらに楽しめるよう、皆様と一緒に踊れるダンスで盛り上げていきます」とチームの士気は高い。●横浜DeNAベイスターズ diana(ディアーナ) 2006年結成。球場外でも球団や地元横浜の魅力を発信し続けている。シーズンスローガンは「横浜反撃」。「かっこよく洗練されたパフォーマンスで、シーズン後半も少しでも明るくしたい」とチーム一丸で盛り上げる。●中日ドラゴンズ チアドラゴンズ2022 1997年結成。25周年を迎えた今年は、2年ぶりにユニフォームデザインを一新。一糸乱れぬユニゾン感抜群のダンスで他球団のチームを圧倒、変幻自在なダンスナンバーがバンテリンドームナゴヤの“竜党”たちを釘付けにする。●阪神タイガース TigersGirls(タイガースガールズ) 2014年に36年ぶりに結成。10人の継続メンバーに新メンバー10人が加わり、結成以来最多となる総勢20人で編成。初代キャプテンSARIがディレクターを務める。六甲おろしをアレンジした“TORACOダンス”をSNSなどで発信中。取材・文/小野雅彦、上田千春※週刊ポスト2022年7月1日号
2022.06.23 19:00
週刊ポスト
勝負強いバッティングを見せる巨人・ウォーカー(時事通信フォト)
巨人・ウォーカーは久々の“掘り出し物”か 原監督は“弱肩”にも大甘コメント連発
 かつてのウォーレン・クロマティのような存在になれるか──。新外国人打者が長らく活躍していない巨人で、アダム・ウォーカー(30)はそんな希望を抱かせる存在となっている。シーズンの半分である72試合を消化した時点で、打率2割9分7厘、15本塁打、34打点と好成績を残している。「巨人が自前で獲得した外国人打者で3割、30本以上を打てば、1986年のクロマティ以来です。いまのペースなら到達するでしょう。あの年のクロウは3割6分3厘(リーグ2位)、37本塁打(リーグ2位)、98打点(リーグ3位)という驚異的な数字を残しました。阪神のランディ・バースがいなければ、三冠王も夢ではなかった。チームは3厘差で2位に終わりましたが、優勝していればMVPだったでしょう」(プロ野球担当記者・以下同) ウォーカーは、そんな“巨人軍史上最強の助っ人”であるクロマティに迫る勢いを見せているのだ。それどころか、最近10年の“自前外国人打者”の規定打席到達は2016年のギャレット・ジョーンズ、2013年のホセ・ロペスだけだった。それ以前になると、1996年のシェーン・マックまで遡らなければならない。それほど、巨人には“自前で獲得した優良外国人打者”が誕生していなかった。「巨人は外国人補強にしても、日本の他球団で実績のある選手に頼ってきましたからね。原辰徳監督は2002年からの1次政権ではロベルト・ペタジーニ、2006年からの2次政権では李承燁やアレックス・ラミレスなどを獲得しました。しかし、2019年からの3次政権ではいわゆる“強奪”はない。楽天からゼラス・ウィーラーを獲得しましたが、トレードでした。2019年の優勝に貢献したアレックス・ゲレーロは高橋由伸監督時代の2018年に中日から入団しています」 ここ数年、巨人は日本の他球団から外国人を取れていない。「他球団が新外国人と契約する際に『日本の他球団に移籍できない』という項目を入れるようになったこともある。広島のルイスや阪神のマートンにはそのような契約条項がありました。また、マネーゲームに持ち込めば、以前は巨人の一人勝ちでしたが、今ではソフトバンクの方が強いですからね」「いいスローイング、間一髪だったしね」 1993年オフのフリーエージェント(FA)制度導入以降、巨人はFAを使ってチームを強化してきた。しかし、昨今は超大物選手の獲得が難しくなっている。それに加え、他球団で活躍した外国人の移籍も思うようにはいかない。そんな中で、待望のウォーカーの爆発だったのだ。しかし、魅力的な打撃の反面、レフトの守備には難点がある。6月22日のDeNA戦でも初回無死一・二塁から佐野恵太のレフト前ヒットで悠々と二塁からのホームインを許した。「ウォーカーはカットマンにノーバウンドで返せればいい方で、ホームへのダイレクト返球は見たことがない。守備では明らかに巨人の弱点になっています。それでも、この日は防御率0点台の伊勢大夢から決勝ソロを打って帳消しにした。そんな勝負強さもクロマティに似ているかもしれませんね」 普段、選手に厳しいコメントをする原監督もウォーカーに対しては優しいコメントが目立つ。5月10日のDeNA戦では初回にウォーカーの拙守などで3点を奪われ、3対1で敗れた。浅いレフトフライで三塁ランナーに生還された場面を問われると「いいスローイング、間一髪だったしね。すごく成長してますね」と答えた。同じく弱肩を突かれた6月22日のDeNA戦後には「決して守備は上手とは言えないけれど、8月くらいにはさらにうまくなっていると思います」と話している。「この他にもたくさんありますよ。普通なら叱責されるような守備をした時でも極端に優しいですね。若手投手には『フォローできない』などと突き放すこともありますけど、ウォーカーのことは温かく見守っている。過保護ではないかと思うほどです。 現在の巨人は昔のような補強もできなくなっているので、彼の弱肩にも目を瞑っている。今まで守備をまともに習ったことがなかったそうなので、伸び代はある。亀井善行コーチの指導で、徐々に改善されていることもたしかです。クロマティくらい打ってくれるなら、カットマンにノーバンで返球できるようになれば万々歳かもしれません」 アメリカの独立リーグで2020年から2年連続MVP、本塁打王を獲得し、推定年俸3400万円で来日したウォーカー。FA加入や他球団からの外国人移籍が以前のように進まない昨今、原監督は久しぶりの“掘り出し物”を大事に育てようとしているのかもしれない。
2022.06.23 16:00
NEWSポストセブン
“頼れる主将”だが…(写真/共同通信社)
坂本勇人にチーム全体が甘える巨人の現状 どうなる「後釜がいない」大問題
 5月末から行なわれた交流戦で10位という結果に終わった巨人。浮き彫りになったのは、“頼れる主将”がいないと勝てないチームということだ。交流戦の結果について巨人の番記者がこう分析する。「大きく点差が開いて負ける試合が多かったことも問題ですが、一番は主将でショートの坂本勇人(33)がいないと投打ともに噛み合わないという点です。クリーンアップは繋がらないし、守備でもピンチに間を取るために、マウンドに歩み寄って投手に声を掛ける選手がいない。 ケガで欠場していた坂本の一軍復帰は交流戦後の見通しだったが、ヤクルトが好調だということと、巨人があまりに打てないことで合流の予定が早まった。坂本の後継者が育っていないことが露呈する形になりました」 事実、4月30日の阪神戦で坂本がケガをして離脱するまでの巨人は勝ち越していたが、離脱中は14勝18敗と落ちこんだ。「坂本頼り」を象徴した試合もあった。 40日ぶりに復帰した6月9日の西武戦では、坂本が三回に先制適時打を放つなど猛打賞の活躍。エース・菅野智之(32)が当日に発熱で先発登板を回避する緊急事態を主将が救い、3連敗から脱出する立役者となった。 球団OBで野球評論家の堀内恒夫氏は、翌10日のスポーツ報知の紙面で、〈あんたは天才! だから、もう休むんじゃねえよ! そんな声を坂本には掛けたくなったね〉 と絶賛した上で、〈私の現役時代で言うなら(坂本は)ON。掛けてくれる言葉で何度癒やされたり、冷静さを取り戻したか。ONはそういうことを自然にできた。坂本はその域に近づきつつある〉 と、坂本が代えの利かないスーパースターであることを認めた。勢いづいた巨人は10日の楽天戦でも勝利を収めた。 チームに支柱がいることは心強い一方で、坂本依存のチームは大きなリスクをはらんでいる。V9の後半を支え、現役引退後は巨人の投手コーチも務めた野球評論家の関本四十四氏が語る。「坂本は衰えて使えなくなるまで頼らざるを得ない選手であることは確かです。あれほどインコース打ちが上手いバッターはいないし打率も安定している。 しかし問題は守備範囲の広いショートというポジションが負担になってくること。その負担が大きくなる前に坂本の代替となる選手を見つけなければ、坂本と若手の切り替えが上手くいかず、3年間ぐらいショートが固定できない時代が来るかもしれない」失われた競い合いの精神 坂本は高卒2年目の2008年にショートのレギュラーに定着して以来、ゴールデングラブ賞を5回受賞。2016年に首位打者、2019年にMVPを獲得するなど、巨人で不動の地位を築いている。 一方で、坂本の「後継者探し」は数年前からチームの懸案事項として浮かび上がっていた。別の巨人番記者はこう語る。「坂本が30歳ぐらいの時から、球団は後継者を探し始めました。守備の負担が大きいポジションだし、故障のリスクもある。実際に近年は故障で戦線離脱するケースが増えており、今年は開幕直前、4月末と2回離脱しているし、腰痛という持病も抱えている。いつまでもショート兼主将という負担を背負わせるわけにもいかない。 昨年の開幕前に先発ローテーション左腕の田口麗斗(26)を放出してまで廣岡大志(25)を獲得したのは、ポスト坂本を育てたいとの思惑が球団にあったからです」 そのほかにも坂本の後釜と言われた選手は数多く、湯浅大(22)、若林晃弘(28)が期待されているが、これまで坂本ほどの目立った活躍はできていない。在京スポーツ紙デスクが分析する。「廣岡は守備でイージーミスが多く、湯浅は打撃面で課題が残るなど、どの選手も実力面で坂本に劣りますが、それ以前に一番の問題は精神面です。いずれの選手も坂本を尊敬のまなざしで見ていて、“超えてやる”という気概がない。それは他のポジションの選手も同じです。 坂本が復帰した試合後に4番の岡本和真(25)は『坂本さんがいると僕らも凄く安心感がある』と話していましたが、本来はチームを引っ張っていく立場の選手。チーム全体が坂本に甘える精神状況になっているので、次期ショートも次期主将も生まれてこない」 そうした中で光明となっているのが、高卒2年目の中山礼都(20)だ。坂本が戦線離脱した期間にショートのスタメンで多く出場し、守備では俊足を生かした広い守備範囲でチームを再三救った。だが、まだまだ坂本の「正統な後継者」の地位は築けていない。“坂本頼り”なのは、選手だけでなく球団側も同じだ。読売関係者が語る。「坂本はファンの人気が高く、グッズの売り上げも図抜けています。実際、坂本を観たいが故に球場に足を運ぶファンは多い。正直、人気でも他の若手選手では全然太刀打ちできません。収益的な面でも坂本にはまだまだ第一線で頑張ってほしい」 何よりポスト坂本が生まれない大きな原因は、「巨人から『競い合いの精神』が失われていることだ」と球団OBの黒江透修氏は訴える。 かつて巨人で長嶋茂雄氏と三遊間を守り、V9に貢献した黒江氏は、広岡達朗氏からショートのポジションを手にした経験をもとにこう語る。「僕は広岡さんには守備では敵わなかったので、打撃で抜こうと必死に練習しました。もちろん守備も広岡さんに追いつき、追い越すために、頭を下げて広岡さんに教わったりもした。荒川博コーチから“今のうちに広岡から守備を盗め”と言われて、広島から帰京する夜行寝台で一晩中、守備を教えてもらったこともありました。今の巨人の選手がそこまで努力して、何が何でもポジションを奪い取ろうとしているかと言われれば、そうではないでしょう」 かつて坂本も二岡智宏からショートのレギュラーを奪い取った。黒江氏が続ける。「広岡さんは聞かなくても“こうやったほうがいい”とアドバイスをくれましたが、坂本だって後輩たちが頭を下げてくれば教えますよ。広岡さんが“オレの後釜は黒江”と認めてくれたように、坂本にもそう思わせる選手が生まれないといけないよね。今の選手たちを見ると、坂本に一日でも長くやってほしいと祈っているように感じます」※週刊ポスト2022年7月1日号
2022.06.23 07:00
週刊ポスト
マドン監督解任がどう影響するか(時事通信フォト)
大谷翔平、理解者マドン監督解任で出番が減る可能性 今オフFAへの影響も
 エンゼルスの大谷翔平(27)にとって吉と出るか凶と出るか──。6月7日、二刀流の最大の理解者だったマドン監督が成績不振により解任。ネビン監督代行が就任したが、大谷の起用法について物議を醸している。 6月12日(日本時間13日)、前日に2ラン含め3安打3打点と大活躍だった大谷が、スタメンを外れた。代打の出場もなく、今季2回目の休養となった。「前回の休養は投手で先発出場した翌日でしたが、DHとして出場した試合翌日の休養は初めてです。マドン前監督は大谷との対話で出場を決めていて、大谷の意思を最優先してきた。しかし、ネビン監督代行は大谷との対話は続けるものの、チームの判断を優先させることを明言した。主力打者トラウトの疲労もあるため、今後は大谷ファーストとはいかなくなる」(スポーツ紙記者) このネビン監督代行の考えに「大谷を干そうとしているのではないか」という見方もあるが、メジャーリーグ評論家の福島良一氏は「メジャーでは一般的な考え方だ」と語る。「ネビン監督代行は10月のポストシーズンを見定めているのでしょう。もちろんレギュラーシーズンで結果を残せないと進出できませんが、メジャーではレギュラーシーズンよりポストシーズン優先です。とくに今後は暑くなり体力の消耗も激しくなるので、大谷をポストシーズンで活躍させるためにもこうした休養は増えていくでしょう」 大谷の活躍を見る機会が減ることは残念だが、このネビン監督代行の「ポストシーズンを重視した起用」は、大谷の今後にも好影響を与えるかもしれない。大谷は来季終了後にFAになり、動向が注目されている。 メジャー移籍後4年連続でポストシーズンに進出できなかった昨季終了直後、大谷が「ファンも球団の雰囲気も好きだが、それ以上に勝ちたいという気持ちが強い」とコメントしたところ、米メディアで「移籍志願」と報じられ、大騒ぎとなった。「マドン監督の解任が大谷の残留にマイナスに働く可能性はあるが、大谷の希望はチームの勝利と二刀流を続けられること。後者についてはネビン監督代行やGMも変わらないと明言しているので、鍵を握るのは今季、チームがポストシーズンに進出できるかどうか。進出できれば、自ずと契約延長に繋がるでしょう」(福島氏) 1度の休養が話題を呼ぶのはスターたる宿命か。※週刊ポスト2022年7月1日号
2022.06.23 06:00
週刊ポスト
中日・根尾の一軍帯同に疑問の声 投手転向の“成功例”遠山、萩原は二軍で鍛え直した
中日・根尾の一軍帯同に疑問の声 投手転向の“成功例”遠山、萩原は二軍で鍛え直した
 中日・立浪和義監督が、どのようなビジョンを持っているのか問われている。6月21日、中日の根尾昂(22)が外野手から投手へ登録変更された。根尾は19日の巨人戦で、4点リードされた9回表二死から登板。4番の岡本和真を三振に斬って取った。9回裏にはそのまま打席に立ったが、三振に終わった。立浪監督は「代打で出ることもあるが、基本は投手でやる」と話している。「根尾は甲子園の優勝投手ですし、150キロを超えるボールを持っている上にスライダーもキレる。投手転向で大成する可能性は十分あるでしょう。ただ、投手と野手では、体の作り方が変わってくる。今のまま一軍で投げていても、ある程度は通用するでしょうが、来年以降のことを考えれば、二軍で一から投手としての練習をさせた方がいいという意見もある。今年のキャンプでは野手としての体力作りをしていたわけで、いくら素質があるからと言っても、シーズン中の転向ですぐに何勝もできるほど甘い世界ではないでしょう」(プロ野球担当記者・以下同) 過去、野手から投手に転向した成功例の一人として、オリックスの萩原淳がいる。田口壮やイチローと同じ1991年のドラフト生である萩原は内野手としては花開かず、27歳になる9年目の2000年のシーズン途中に投手に転向した。ファームでくすぶっていた萩原はキャッチボールの時、遊び半分でスライダーやフォークなどの変化球を投げた。それを見た佐藤義則二軍投手コーチの勧めで投球練習を始めた。「萩原は高校時代にほとんど投手をしていない。ですから、根尾以上に異例の転向でした。ただ、当時のオリックスは人気がなかったですし、根尾のように大きな話題にはならなかった。2年後、プロ初勝利を挙げた時にようやくスポットライトが当たりました」 萩原は2002年からチームに欠かせない中継ぎとなり、2006年まで5年連続30試合に登板。2007年に日本ハム、2008年からヤクルトと渡り歩き、2010年限りで現役引退した。投手として実働9年、270試合13勝15敗15セーブという成績を残した。「転向1年目は投手だけでなく打者もしていましたが、2年目からは投手に専念した。その間、ほとんど二軍でした。そして3年目に開花した。ファームで走り込みなどをして、投手の下半身を作り、それが飛躍につながった。 投手から打者、再び投手に転向して成功した阪神の遠山奨志も再転向の1年目はほとんど二軍で過ごして、体作りとフォーム固めをしていきました。それが翌年に身を結び、野村克也監督のもとでカムバック賞を受賞するほど活躍した。打者と投手では使う筋力が違いますから、根尾も2人のようにじっくり鍛え直す場を設けてあげた方がいいと思います」 一軍に帯同しながらの練習では十分に鍛え上げられないのではないか、という指摘だ。しかも、立浪監督のコメントを聞く限り、打者起用もある。これでは根尾が混乱しても不思議ではない。「二刀流で成功している大谷翔平はあくまで例外。そもそも、根尾とは体つきが違いすぎる。さすがに大谷と同じ土俵では考えていないと思いますが、少なくとも今年は下で投手としてきっちり鍛え直すべき。そうしないと、来年以降の活躍にも疑問符がついてきます。22歳の根尾が自ら二軍で鍛えたいとは言えないでしょう。一軍に残しながら育てるなら、首脳陣が具体的な育成プランを本人に提示して納得させてほしいですね」 パドレスのダルビッシュ有が〈プロで投手経験がほとんどないのに、あれだけの球をストライクゾーンに投げられているだけで凄いです! 課題というか伸び代しかないなという印象ですね〉とツイートしたほど、根尾の潜在能力はピカイチと言える。それだけに、立浪監督の育成法が鍵を握っている。
2022.06.22 16:00
NEWSポストセブン
池谷幸雄、3度目の結婚を告白「これまでの女性問題はすべて解決しています」
池谷幸雄、3度目の結婚を告白「これまでの女性問題はすべて解決しています」
「実は今年に入ってから3回目の結婚をしまして……。交際期間は1年くらいでした。相手は30代半ばの一般女性です。周りからは、(韓国アイドル)TWICEのツウィに似てるって言われることが多いみたいですね」 言葉を選びながらも、どことなく弾んだ声で再々婚について話すのは、元体操の五輪メダリスト・池谷幸雄(51才)だ。結婚を公表していない理由については、こう言って照れ笑いを浮かべた。「3回目というのもあるんで、世間的に大々的に発表することでもないかなぁと……」『女性セブン』のインタビューに答える3週間ほど前の5月末、池谷の姿は千葉県のゴルフコースにあった。この日は池谷が主催するゴルフコンペが行われ、参加者は280名を超えた。なかでも池谷の隣に寄り添う女性は、ひときわ目を引く存在だったという。「すごくきれいで、控えめなおとなしい感じのかたでした。池谷さんはその女性と一緒に挨拶回りをし、『うちの妻です』と紹介していました。『おめでとうございます』と言われると、本当にうれしそうで幸せいっぱいという感じでしたよ」(参加者のひとり) 池谷といえば、18才で出場したソウル五輪で2つの銅メダル、1992年のバルセロナ五輪では銀と銅メダルを獲得し、22才で引退。その後はタレントに転じたが、芸能活動以上に話題を呼んだのが、奔放な“女性関係”だった。 1995年にギリギリガールズのメンバーと最初の結婚をしたが、1997年に池谷の不倫が発覚し、翌年に離婚。2000年には12才年上の女性実業家と再婚するも、2004年に離婚した。その後は独身生活を続けてきたが、2012年には女流作家のAさんが池谷との子供を身ごもったことを告白し、世間を騒がせた。さらには2020年にも、29才のグラビアアイドルが「二股をかけられていた」と池谷を“告発”し、またもワイドショーのネタになった。 こうした数々の女性問題を抱えながらも、池谷はタレント活動のかたわら「池谷幸雄体操倶楽部」を経営し後進を育成、YouTubeでもトレーニング方法を紹介するなど、指導者としての実績を積み上げてきた。近年は愛弟子の村上茉愛(25才)が東京五輪で銅メダルを獲得したことも記憶に新しい。 再々婚相手の女性は、池谷のこれまでの女性関係を認識した上で結婚に合意したのだろうか。「これまでの女性問題はすべて解決しているし、彼女も知っています。ぼくはあまり計画性がなく、その場その場を生きてきた人間ですが、彼女は正反対で、しっかりとした計画性のある女性なんです。ぼくは2回も失敗していますからね。とにかく内面重視です。50才を過ぎて、ひとりじゃ寂しいなっていうのもありましたしね」(池谷、以下同) 池谷が最初の妻との間に授かった娘はすでに27才になり、CM制作会社で働いているという。「娘にも再々婚については説明しました。びっくりしていましたが、近々紹介する予定です」 そう言って再び笑顔を浮かべた池谷は最後に覚悟を決めたふうにこう言った。「4度目はないです。温かく見守ってくださいね」※女性セブン2022年7月7・14日号
2022.06.22 16:00
女性セブン
歯がゆいシーズンが続く(時事通信フォト)
首位・ヤクルトと9ゲーム差の巨人に漂う閉塞感 原辰徳長期政権の「弊害」との指摘が
 逆転優勝を目指す巨人だが、状況は厳しいとする指摘が聞こえてくる。交流戦で8勝10敗と負け越すと、リーグ戦再開で最初のカードとなった中日戦も1勝2敗と負け越し。交流戦前に首位ヤクルトとはわずか1ゲーム差だったが、9ゲーム差と大きく水をあけられた。9回のリーグ優勝の経験を誇る名将・原辰徳監督だが、試合中に険しい表情を見せる場面も多い──。スポーツ紙の遊軍記者はこう分析する。「ペナントレースは半分以上残っているので、数字上ではもちろん逆転の可能性がありますが、ヤクルトと巨人を比較すると大きな差を感じてしまう。特に救援陣ですね。ヤクルトは高津臣吾監督が選手のコンディションを重視しながら強力な救援陣を作り上げたのとは対照的に、巨人はセットアッパーの鍬原拓也や畠世周が登板過多で直球の威力が消えてしまい、コマ不足で崩壊状態になっている。 今までの巨人は修羅場を潜り抜けてきたベテラン選手たちの経験値が大きなアドバンテージになっていましたが、ヤクルトが昨年リーグ優勝、日本一を達成したことで精神的優位に立てなくなった。気になるのはチーム全体を包み込む閉塞感です。選手たちに活気がなく、ベンチの顔色を窺ってプレーしているようにも見える。原監督は名将ですし、その采配力で白星を積み重ねてきましたが、長期政権で組織としてマンネリ化しているようにも感じます」 原監督が初めて監督に就任したのは、20年前の2002年にさかのぼる。前任の長嶋茂雄監督から継承するといきなり日本一に輝く。翌年に3位に終わると監督を辞任したが、2006年から復帰。「第二次政権」の10年間で6度のリーグ優勝、2度の日本一を飾り、名監督として評価を高める。2019年からスタートした「第三次政権」は2年連続リーグ優勝と好調だったが、昨年は3位に沈む。しかし、手腕を評価した球団はオフに新たに3年契約を結んだ。今季監督通算16年目の63歳は勝負師として采配を振るう。5月24日の楽天戦で白星を挙げ、星野仙一氏と並ぶ歴代10位タイの監督通算1181勝目に到達した。紛れもない名将の経歴だ。 ただ、その「チーム作り」に限界を感じる声もある。昨年はシーズン終盤に大失速し、CS圏内の3位を死守するのが精一杯だった。今季も春先は快調で一時は貯金を最大11まで増やしたが、中継ぎ陣が疲弊して打ち込まれるケースが目立つようになった。リーグワーストの45失策と守備に綻びも目立ち、貯金を4まで減らしている。スポーツ紙デスクはこう語る。「原監督はチームの編成権も掌握しているので、今までは他球団の主力を引き抜いて大きなプラスアルファにしていたが、そのやり方が通用しなくなっている。実際にFAで獲得した梶谷隆幸、井納翔一はまったく稼働せず、昨季途中に電撃トレードで獲得した中田翔も精彩を欠いている。現有戦力で最大限の力を引き出すために、ウォーカー、ポランコを外野の両翼に置いた打力重視の布陣で戦っていますが拙守が目立ち、野球に緻密さがなくなっている。この野球を続けているようだったら、優勝争いどころかBクラスに転落しても不思議ではありません」 後継者となる次期監督も気になるところだが、どうなのだろうか。「阿部慎之助作戦兼ディフェンスコーチが最有力候補ですが、昨オフに原監督が3年の長期契約を結んだという現実から、まだまだトップに立つのは早いというのが球団内の評価なのでしょう。桑田真澄投手チーフコーチは卓越した野球理論に加え、コミュニケーション能力も高いので投手陣の人望は厚いですが、今年は継投策などで手腕を疑問視する声が上がっている。ファンから待望論が強いのは高橋由伸前監督のカムバックです。2016年からの監督就任3年間でリーグ優勝が一度もなく退任しましたが、就任前には現役続行の意向を示していたにもかかわらず、急遽原監督の後を託されてかわいそうな部分もあった。現状、再登板の可能性は低いと思われますが……。どちらにせよ原監督の長期政権はしばらく続くでしょう」(同前) FAやトレードによる外部補強でチームを強くする時代は終焉を迎えつつある。名将はどうチームを立て直すか。
2022.06.21 18:00
NEWSポストセブン

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