そして要潤。実は彼がイケメンだけじゃない側面をアピールしたのは意外に早く、その最たるものは、8年前、香川県観光協会のCM「うどん県に改名しました」に出演したことだろう。同時に“副知事”に就任。すました顔で、うどん県をアピールし続ける要には「笑いのわかるイケメン俳優」というイメージが定着した。
実は幼少期から『吉本新喜劇』(毎日放送)を欠かさず見ていたという“お笑い好き”。
2006年、嵐の二宮和也と共演した『流星の絆』(TBS系)撮影時は、まだ“イケメン枠”だったハズなのに、二宮から「ボケたがり」と言われていたと聞く。
つまり、素地はあったというワケだが、例“うどん県副知事”に就任したあたりから、三枚目を自然に出せるチャンスも増え、それが役柄にも活かされてきたというワケだ。
15日から公開されるKis-My-Ft2北山宏光主演の映画『トラさん~僕が猫になったワケ~』で売れっ子漫画家役を演じている要は随所で漫画家とは思えないシーンに体当たりしている。
要の面白さを以前から知っていた筧昌也監督からの御指名だったようで、完成披露試写会などでは、北山や妻役の多部未華子、娘役の平澤宏々路だけでなく、同監督は“要ネタ”を度々ぶっこんでいた。
近年の“朝ドラ”は、終了後、ヒロインのみならず、個性あふれる脇役たちにオファーが殺到する傾向がある。
『まんぷく』の「忠彦さん」で、チャーミングで優しくて自由な中年男性を演じた要潤は、見事に“イケメン俳優”から脱皮できた模様。今後の活躍が楽しみでならない。