芸能

西島秀俊×奥貫薫 好感度CMにおける「引き算効果」

好感度CMの秘密とは?(パナソニックHPより)

 放送作家でコラムニストの山田美保子氏が独自の視点で最新芸能ニュースを深掘りする連載「芸能耳年増」。今回は、2017年のテレビCMのトレンドを総括。

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 年末年始ということで、スペシャル感に溢れるテレビCMが目白押しだ。

 2017年のCMトレンドは「話題の人」で「意外性を演出」したことだと12月27日付『日経MJ』が一面で報じている。毎年恒例のCM回顧企画で、トップ10は『au』(KDDI)「三太郎シリーズ」が2年連続で1位に輝いた。桃太郎を松田翔太が、金太郎を濱田岳が、そして浦島太郎を桐谷健太が演じる人気シリーズには、有村架純、菜々緒、そして新たに川栄李奈らが“姫”を演じ、さらにパワーアップ。

 2位は、ピンク・レディーの『UFO』のメロディーが印象的な『UQモバイル』(UQコミュニケーションズ)で、深田恭子、多部未華子、永野芽郁の“3姉妹”シリーズに、藤原紀香や林家ぺー・パー子夫妻が加わったことで、やはりパワーアップした。

 同率3位の『タウンワーク』(リクルートジョブズ)と『NTTドコモ』も同じ。ダウンタウンの松本人志は、野村周平、片寄涼太らイケメンから岡崎体育、渡辺直美、ゆりやんレトリィバァまで、意外性に溢れるコラボを続けた。また、堤真一、綾野剛、高畑充希の『NTTドコモ』には、角野卓造、ハリセンボン、トレンディエンジェル斉藤司にブルゾンちえみ、加藤一二三氏というように「話題の人」がどんどん加わった。

 年末年始には、ブルゾンちえみが予てからリスペクトしていたコシノジュンコ氏との仲良しすぎる温泉旅行において二人が立て続けに画像をアップするバージョンに目を奪われた。

 5位は、2年連続で『ACC賞』で高評価された『住友生命』(住友生命保険相互株式会社)「1UPシリーズ」。瑛太と吉田羊が共演するシリーズだが、後輩役に菅田将暉、妹役に小松菜奈が登場したり、ボルダリングに興味を持った「上田一」(瑛太)が立ち寄る書店員役を東京03の飯塚悟志が演じたり…と、クセモノ感が強い同シリーズならではのキャスティングだ。

『日経MJ』がもう一つ挙げたキーワードは「くせがすごい世界観」。『住友生命』「1UPシリーズ」は、まさにその括りだろう。

 この布陣と比べると、やや地味なようにも思えるが、6位にランクインしたのは『パナソニック』だ。

 100周年を機に新キャンペーン「Creative!」をスタートさせ、綾瀬はるか、西島秀俊、遠藤憲一、奥貫薫、水原希子、駒井蓮が出演した120秒CMも晩夏には話題になった。

 さらに、西島秀俊とドラマでの共演も多く、実は同じ所属事務所でもある奥貫薫が夫婦役となって、週末に下ごしらえしたハンバーグのタネを水曜日の夜に食べるという食材を長持ちさせる「7daysパーシャル」を訴求した冷蔵庫のCMも家電のCM好感度ランキング(CM総研調べ)で初登場2位になっている。

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