さすがは『ジェネレーション天国』では今田耕司、『ノンストップ!』ではバナナマンの設楽統、『ダウンタウンなう』や『ワイドナショー』ではダウンタウン…というように、芸人の傍らで修行し続けている山崎アナである。さらに『とんねるずのみなさんのおかげでした』のロケに借り出されることもあり、石橋貴明や木梨憲武にとっても、あの高橋真麻につぐ“おもちゃ”。
カメラ目線でしっかり段取りすることと、横でケラケラ笑うことが最大のお仕事であるカトパンや、報道アナの椿原アナとは大きく異なる“お笑い力”が山崎アナにはしっかりすぎるほど身についているのである。
スイッチの入り方やなりきり具合もものすごいのだ。私がいちばん凄いと思ったのは、以前、Kis-My-Ft2に山崎アナがインタビューした際、ドアを開けてキスマイの前に座るまでの数メートル、ずっと「シーハーハー、シーハーハー、シーハーハー」と手を口元にあてながら歌い、踊り続けたこと。やられたキスマイのほうが困っていたが(苦笑)、どんなカッコ悪いことでも、かわいく見えないことでもやりきる山崎アナなのだった。
忘れもしない。今年のハロウィーンで、“めざましアナウンサー”全員がコスプレをする際、後輩の三上真奈アナや永島優美アナの前で「どうせ、私は“お笑い”でしょ?」というも、結果、お姫様のコスプレだったことに、山崎アナはどこか不満げだった。
ちなみに、『ボクらの時代』でエンディングテーマが流れ始め、ゲストがいちばん気を抜いて喋る時間の山崎アナのコメントは、「チンバラさんが使われたらいいですね」だった。カトパン曰く「天然」という椿原アナが、「シンバラさん」をずっと「チンバラさん」と言っていたというエピソードだ。
決して美人アナではなく、自虐的なコメントやモメ事を誘発するような発言が得意ワザで、やりきった後もケロッとしているのは、『あさイチ』(NHK)の有働由美子アナにソックリだ。
40半ばのベテラン、有働アナの域に20代で追いつきそうな山崎夕貴アナの資質については、フジテレビの社内ではずいぶん前から高評価。あとは視聴者が、やや毒っ気のある山崎アナをどこまで面白がってくれるかだろう。
大食い&ぽっちゃりの水ト麻美アナ、笑いのハードルが低い加藤綾子アナ、そして、キャラかぶりの有働由美子アナというトップスリーを山崎夕貴アナが負かすことができるのか。来年のランキングが楽しみでならない。